クレディ・スイス証の白川氏:米不安続けば国内でも貸し渋りに注意

クレディ・スイス証券の白川浩道チーフエ コノミストは18日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで、円高の国 内経済への影響について以下のようにコメントした。

円急伸の影響:

輸出の数量が伸びている時には円高に対しある程度輸出企業は耐えられる。 しかし今回は米経済に不安感が強く、需要が減退しているうえでの円高なので輸 出企業の収益に対する下押し圧力は相当強い」

「交易条件的には当然輸入コストや原材料コストが下がることになり、ドル 円でいえば90円台前半まで国内輸出企業は耐えられることにはなる。しかし問 題は円高のペースが速いことと、数量ベースで売り上げが減少することを考える と現状の96、97円ぐらいでも大丈夫だとはとても言えない」

円高による株安の影響:

「これまで日本は景気回復局面において輸出で外貨を稼ぎ、企業に加え個人 も外貨資産に投資してきた。世界的に株が下がり、ドル安ということになると当 然金融資産が下落しているということなので、これは非常に大きな問題だ。この 目減りは企業の設備投資や個人消費に影響を与えると思う」

今後の経済成長:

「1-3月期はマイナス成長ということにはならないだろうが、4-6月期 の成長率はゼロに近いところまで低下する可能性がある」

米金融市場混乱の影響:

「今年後半から来年にかけて景気が後退する可能性がある。川上である住宅 市場が改善しない限り金融が安定しない。金融機関の資本増強がないと市場の不 安感が拭えない状況だ」

「国内金融機関は年度内の円高による決算への影響が懸念されるが、新年度 も現状の金融市場の混乱が続くようであれば日本の金融システムにも影響を与 え得る。日本の場合は貸し渋りの懸念がそんなに大きくないが中期的には注意が 必要だ」

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