米ベアーSを投資家と従業員が提訴、損害賠償求める-義務違反などで

米銀大手JPモルガン・チェースに先週の 時価総額の1割弱の価格で身売りすることで合意した米証券会社ベアー・スタ ーンズが、株主や従業員から提訴された。投資家はベアー・スターンズが財務 内容について投資家を誤った方向に誘導したと主張し、従業員は社員への義務 に違反したと主張している。

シェアホールダー・イーストサイド・ホールディング(ニューヨーク)は 17日、マンハッタンの米連邦地裁に損害賠償を求める訴訟を起こした。同社は、 2006年12月14日から今年3月14日までにベアー・スターンズ株を購入したす べての投資家を代表する集団訴訟の認定も求めている。

訴訟を担当する法律事務所コフリン・ストイア・ゲラー・ラドマン・アン ド・ロビンズ(サンディエゴ)は発表文で、ベアー・スターンズは「サブプラ イム(信用力の低い個人向け)住宅ローン市場悪化に伴う同社傘下のヘッジフ ァンドの問題について、市場への情報提供」を怠ったと指摘した。

今回の訴訟は、米金融当局が先週、ベアー・スターンズのJPモルガンへ の身売りを支援して以来で初めて。

訴訟を起こした従業員、アーロン・ハワード氏は同社の退職プラン加入者 を代表する集団訴訟の認定と損害賠償を求めている。ベアー・スターンズは適 切でない時期に従業員に自社株を提供することで、退職プラン加入者への受託 者義務に違反した上に、同社株に投資し過ぎていたとしている。

個人投資家2人もベアー・スターンズ幹部を相手取った訴訟をニューヨー ク州裁判所に起こした。保有する同社株の価値最大化を不正に阻止することで 義務に違反したと主張。集団訴訟の認定と保有株の価値下落に伴う損害賠償を 求めている。

ベアー・スターンズの広報担当者、ラッセル・シャーマン氏は訴訟に関す るコメントを求める電話に対し、返答していない。

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