米リーマン株が急落、資金不足懸念の緩和目指したCEO発言奏功せず

17日の米株式市場で、米証券大手リーマ ン・ブラザーズ・ホールディングスの株価が大幅安となった。資金不足をめぐ る懸念を緩和しようとしたリチャード・フルド最高経営責任者(CEO)の発 言は、市場で聞き流された形だ。

リーマンの株価は前週末比7.51ドル(19%)安の31.75ドルで終了。同 CEOは、米連邦準備制度理事会(FRB)がプライマリーディーラー(米政 府証券公認ディーラー)による公定歩合での借り入れを認める措置を発表し、 担保として幅広い投資適格級の証券を受け入れる方針を表明したため、「流動 性の見通しは改善している。わたしの見方では金融業会全体の流動性問題は懸 念事項から外れる」と指摘した。

フルドCEOは、米証券会社ベアー・スターンズが米銀大手JPモルガン に買収されることで合意したことを受け、投資家を安心させようと発言した。 ベアー・スターンズ買収額は1株当たり約2ドルと、先週の株価を90%下回 る水準だった。同社は顧客資金流出で破たんの見込みが強まったため、こうし た条件を受け入れざるを得なかった。

エクセキューション(コネティカット州グリニッチ)の米国トレーディン グ責任者、ティム・スモールズ氏は「ベアー・スターンズで起こったことを踏 まえて、ほかのあらゆることが圧力を受けており、誰もが資金調達や流動性の 確保を目指している」と指摘。「今はまず売って、後で考えるという典型的な ケースだ。世界の金融株はどれも打撃を受けている」と述べた。

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