米国株:S&P500続落、ベアーS身売りで金融に売り-ダウ小反発

米株式市場ではS&P500種株価指数な どが続落。ベアー・スターンズを1株当たり2ドルで買収したJPモルガン・ チェースは上昇したものの、そのほかの金融株は過大評価されているとの見方 から売られた。もみ合いの後、下げる銘柄が多かった。

ダウ工業株30種平均は一時194ドル安となった後、戻した。ほぼ2カ月 ぶりの大幅高となったJPモルガン・チェースがけん引役となった。リーマ ン・ブラザーズ・ホールディングスやモルガン・スタンレーが下げ、S&P 500種は弱気相場入りにあと2%に迫った。

欧州やアジアで株安となった流れを引き継いだ面もある。ダウ欧州株価指 数は2005年以来の安値に急落。MSCIアジア・太平洋指数は3営業日連続 の下げとなった。

イースタン・インベストメント・アドバイザーズで17億ドルの資産を運 用するデーモン・バーグロウ氏は「ほかの金融機関も深刻な打撃を受ける可能 性がある。これは明らかに歴史的な危機だ」と語った。

S&P500種株価指数は前週末比11.54ポイント(0.9%)安の

1276.60で終了。一時は2.4%安になる場面もあった。ダウ工業株30種平均 は21.16ドル(0.2%)上昇し11972.25。ナスダック総合指数は35.48ポ イント(1.6%)下げ2177.01で終えた。ニューヨーク証券取引所(NYS E)の騰落比率は1対4。

S&P500種の10セクターのうち8セクターが下落。S&P500種は昨 年10月9日に付けた最高値からの下落率が18%を超えた。リセッション入り 懸念から原油相場が4ドルを超える下げとなったため、エネルギー株指数が

2.5%安と最も下げがきつい。

公定歩合引き下げ

米連邦準備制度理事会(FRB)は16日、公定歩合を25ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)引き下げて3.25%に設定した。評価損が1950 億ドルを超えている金融市場で信頼感を回復するのが狙い。

ベアー・スターンズ株は84%安の4.81ドルで終了。FRBはベアー・ス ターンズ買収でJPモルガンを支援している。JPモルガンは10%高。リーマ ンは19%下落し、ゴールドマン・サックス・グループは3.7%安となった。

20年ぶりの低水準

UBSはゴールドマンとリーマンの投資判断を「買い」から「中立」へ引 き下げた。流動性の状況は回復する前に悪化するとの見方が理由。

UBSのアナリスト、グレン・ショアー氏とマイク・キャリアー氏はリポ ートで「バリュエーション(株価評価)は10年ぶりの低水準ではなく20年ぶ りの低水準を試す可能性が高い」と予想した。

オッペンハイマーのアナリスト、メレディス・ホイットニー氏は17日、 銀行と証券の株価が半減する可能性があるとの見通しを示した。有形資産の簿 価に注目が集まり、バリュエーションが下がると指摘した。

S&P500種の金融株指数は1.5%安となり、ほぼ5年ぶりの安値水準と なった。

商品株

フリーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールドも下落。米国の リセッション入りで金属需要が抑制されるとの思惑が再燃し、銅価格がほぼ2 カ月ぶりの大幅安になったことが売りを誘った。

エネルギー株指数は4.1%安。エクソンモービルやシェブロンに売りが出 た。

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