【今日のチャート】米欧信用市場の「痛み」、アジアに波及-モルガンS

米モルガン・スタンレーによれば、米欧の 信用市場の「痛み」はアジアにも広がりつつある。アジア地域の資金調達コス トが資本市場へのアクセスや資産価値に左右される度合いが高まっていると同 社は指摘した。

モルガン・スタンレーは17日付のリポートで、「金融機関に最も重大な影 響が出ている」とした上で、「韓国とオーストラリアの銀行は相対的にホール セール(大口)ファイナンスへの依存が大きく、この結果、調達コストが上昇 している」と書いている。

きょうのチャートは米ドル建て3カ月物LIBOR(ロンドン銀行間貸出 金利)と翌日物スワップレートのスプレッドを示した(白い線)。スプレッド は2007年8月に、ベアー・スターンズのヘッジファンド破たんを受けて拡大し ていた。

モルガン・スタンレーのアジア会長スティーブン・ローチ氏は電子メール で、「世界の他の地域は主に米国の問題だと信じ込んでいる」が、「それは希望 的観測である可能性が高い」と指摘した。

オレンジの線は投資適格の北米企業125社のクレジット・デフォルト・ス ワップ(CDS)の指数。黄色は日本を除くアジア企業50社についての同様の 指数だ。北米とアジアのデフォルト(債務不履行)リスクについての認識は連 動していることが分かる。さらに、金利スプレッドも1月末から連動し始めて いる。

モルガン・スタンレーはリポートで、アジア企業の信用スプレッド上昇は 「20年にわたる資本市場での銀行の仲介機能排除傾向の巻き戻し」とその結果 としての「信用逼迫(ひっぱく)」を反映したものだろうと指摘している。

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