【個別銘柄】日産自、三菱UF、日立、ソニ、住友鉱、日証金、ツルハ

17日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは次の通り。

日産自動車(7201)など自動車株:ドル・円相場が約12年7カ月ぶりに 一時1ドル=95円台を付け、輸出関連の代表格である自動車株に売り圧力が 強まった。日産自の終値は5.1%安の800円。一時は793円まで下げ、2003年 4月14日以来、およそ5年ぶりに800円割れとなった。ホンダ(7267)は先 週末に続いて06年6月の株式分割後の安値を更新。

銀行株:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が4.8%安の789 円と大幅に3日続落。3大金融グループはそろって04年以来の安値に沈んだ。 米大手証券ベアー・スターンズの実質破たんなど米金融システムの混乱を受け た動き。政治的要因で日本銀行総裁人事の混迷が続くなど国内固有のマイナス 要因も、海外勢を中心とした売り圧力につながった。また、足元で日本株が下 値模索となる中で、保有株式の含み益縮小が嫌気された面もある。

日立製作所(6501):8.5%安の621円と大幅に3日続落。一時612円と 2005年5月以来、約3年ぶりの安値水準に沈んだ。15日に今期(2008年3月 期)の連結純損益予想を、従来の100億円の黒字から700億円の赤字へと下方 修正したことが嫌気された。薄型テレビ事業などデジタル民生機器の収益悪化 に伴い、繰り延べ税金資産の一括評価減を実施するため。前期は327億円の赤 字で、最終赤字は2期連続。

ソニー(6758):5.7%安の3960円。05年11月以来の4000円割れ。急 激な円高進行で電機株が総崩れとなる中、野村証券金融経済研究所が投資判断 を「1(強い買い)」から、「2(買い)」に引き下げた影響も加わり、下落 スピードに拍車。売買代金は494億円で、東証1部上場銘柄のうちトヨタ自動 車(7203)、みずほフィナンシャルグループ(8411)、三菱UFJ(8306)に 次いで4位。

三井造船(7003):8.1%安の249円と大幅続落。一時は245円まで下げ、 昨年来安値を更新。野村証券は17日付で造船・プラント業界の投資判断を3 段階中最上位の「強気」から「中立」へ引き下げた。三菱重工業(7011)や川 崎重工業(7012)なども下げ、内海造船(7018)も10%安の360円と急落。

住友金属鉱山(5713):2.7%高の2075円と反発。安全な投資先として金 の需要が増し、金現物相場が17日、過去最高値を更新した。住友鉱は金鉱山 の開発を手掛けているため、収益拡大期待が高まった。

海運株:日本郵船(9101)は3日続落し、3.5%安の859円で終えた。商 船三井(9104)や川崎汽船(9107)なども軒並み安い。海運各社にとって悩み の種の船舶用燃料が上昇している中で、急激な円高が進んでいることが「ダブ ルパンチ」(クレディ・スイス証券の板﨑王亮ディレクター)となり、収益の 先行き不安が広がった。

CFSコーポレーション(8229):売買停止直前の株価は、4.4%高の 550円。17日午後の日経テレコンは、筆頭株主のイオン(8267)がCFSへの 出資比率を現在の15%から33%まで引き上げるなどと報道。これを受けて急 伸した。東証は午後2時40分から、CFS株の売買を一時停止。

雪印乳業(2262)、森永乳業(2264):雪印は2.6%安の266円、森永乳 は2.8%安の274円。生乳価格が上昇しているほか、輸送費などのコスト増加 もあり、両社とも家庭用バターを値上げすると発表。本来は採算改善につなが る措置だが、コスト増による収益環境の厳しさの方に投資家の目が向かった。 値上げによる数量減を懸念する声も聞かれていた。

古河電気工業(5801):8.2%安の303円と、03年6月以来の安値圏で終 えた。国内光ファイバー需要の停滞や原材料高による収益悪化が懸念される中、 野村証券金融経済研究所が投資判断を「買い」から「中立」に引き下げたこと をきっかけに、来期(09年3月期)業績の落ち込みを警戒した売りが出た。

日本証券金融(8511):12%安の541円と大幅に3日続落し、04年9月 以来の600円割れを記録。一時15%安の524円まで下げ、03年12月以来の安 値圏に沈んだ。全額出資子会社の信託銀行が保有する合成債務担保証券(CD O)に多額な評価損が発生したとして、今期(08年3月期)の連結最終損益 が赤字に転落する見通しになった。同社が赤字に転落するのは、1950年の創 業来初。業績悪化を嫌気した売り圧力に押された。

丸善(8236):15%安の105円と大幅続落。東証1部の値下がり率トップ。 教育・学術事業の拡大を目指して進めたシステム開発の立ち上がりが遅れ、14 日に前期(2008年1月期)の連結業績予想の下方修正を発表。増益を見込ん でいた営業利益が一転して大幅な減益になったもようで、ブランド力や立地条 件の良さが収益にうまく反映されていないとの見方が広がった。

ツルハホールディングス(3391): 14%高の3540円と東証1部上昇率ラ ンキング2位。この日午後、2007年5月-08年2月業績を発表。積極的な新 規出店と、グループ会社の完全子会社化によるシナジー効果により、順調に収 益を伸ばしていることが明らかになった。08年5月通期の連結純利益予想に 対する進ちょく率が81%と高く、業績上振れ期待が高まった。

日東製網(3524):6.6%高の97円と3営業日ぶりに急反発。中国向けサ ケの特需で潤う北海道の漁業関係者に定置網が予想以上に売れたほか、マグロ 養殖事業の増加に伴いいけす網も好調に推移。14日に発表された第3四半期 累計(07年5月-08年1月)決算で、足元の業績が計画を上振れて推移して いることが分かり、業績上振れ期待が広がった。

三井鉱山(3315):4.0%安の312円と3日続落。筆頭株主である大和証 券SMBCプリンシパル・インベストメンツが保有する三井鉱山株約4300万 株を売り出すと発表したことを受け、株式需給の悪化が嫌気された。15日付 の朝日新聞朝刊は、三井鉱が石炭の新しい鉱区を開発する方針を固めたと報じ たが、この材料には反応が薄い。

宝印刷(7921):2.6%安の842円と3日続落。札幌営業所に勤務してい た元社員2人が、社内の端末を使い、インサイダー取引を行ったとして、札幌 地検に証券取引法(現・金融商品取引法)違反容疑で逮捕されたと14日発表 した。企業イメージの悪化を嫌気した売りが優勢となった。4788hcぴ

スルガ(7874):5.5%安の1330円と大幅に3日続落。7.5%安の1302円 まで下げ、昨年来安値を更新。原材料の調達コストがかさんだうえ、減価償却 費負担が増えることを理由に、08年3月期の連結営業利益が従来予想比35% 減の12億円にとどまる見通しと発表。前期実績は19億1200万円。

丸三証券(8613):ストップ安(値幅制限の下限)となる100円(11%) 安の786円で比例配分された。株式委託手数料の減少を背景に、08年3月期 の期末配当金を5円にすると発表。中間配当は10円だったため、年間配は15 円となる。前期の年間配は70円だった。

稲葉製作所(3421):8.1%安の1000円と大幅に4日続落。物置需要動向 に直接関連する戸建住宅着工戸数が前年同期と比べ大幅減となった影響で、08 年1月中間期の連結営業利益は前年同期比82%減の2億3600万円だった。

NTTデータ(9613):6.2%安の43万7000円と急反落。日興シティグ ループ証券は14日付で、投資判断を「買い」から「売り」に2段階引き下げ た。目標株価についても59万円から43万円に下方修正。

東建コーポレーション(1766):5.3%安の3230円と大幅に3日続落。建 築基準法の改正により、一部の賃貸向けアパート・マンションの完工が09年 4月期(来期)にずれ込むため、07年5-08年1月の連結営業損益は11億 7100万円の赤字。前年同期は26億600万円の黒字だった。

東陽テクニカ(8151):3.5%高の1520円と6連騰。CLSAアジアパシ フィック・マーケッツは新規に投資判断を「買い」、目標株価を1900円に設 定している。

サイバー・コミュニケーションズ(4788):ストップ高(値幅制限の上 限)となる5000円(9.4%)高の5万8100円で比例配分。大手広告代理店、 電通(4324)によるネット事業の強化戦略を受け、来期(09年3月期)以降 の業績拡大が期待された。野村証券金融経済研究所が投資判断を5段階中の 「4」から「3」に引き上げ、株価は割高感があっても下落不安が小さいとの 見方が強まった。

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