ベアーS:シュワルツCEOが奮闘中にケイン会長はブリッジ大会出場

米証券大手ベアー・スターンズのアラン・ シュワルツ最高経営責任者は当初、CEOになる予定はなかった。そのシュワル ツCEOが、ベアー・スターンズの証券大手として85年の歴史の幕引きを仕切 っている。

1999年当時、アナリストは債券部門の前責任者、ウォーレン・スペクター 氏を将来のCEO候補とみていた。複雑な証券取引を手計算で処理するスペクタ ー氏は、当時のジミー・ケイン会長兼CEOに負けず劣らずブリッジに熱中して いた。ところがこの2人は、サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融 資)関連証券への投資が悪化すると、それぞれ職を失うことになった(ケイン氏 は会長職にはとどまった)。

CEOに就任して2カ月のシュワルツCEOが、サブプライム関連損失の拡 大やニューヨーク連銀などによる救済措置を背景にした顧客の資金引き揚げ対策 に奮闘していた先週、ケイン会長とスペクター氏はデトロイトで開かれたブリッ ジ大会に出場。そしてシュワルツCEOは、32年間にわたったベアー・スター ンズでの最後の仕事で、14日取引終了時点の時価総額の7%を下回る額でのJ Pモルガン・チェースへの身売りを決めたのだった。

パンク・ジーゲルのアナリスト、リチャード・ボーブ氏はこの結末について、 「これを行ったのはケイン会長とスペクター氏だ」と指摘した。

ベアー・スターンズを高リスク高リターンの新しい証券に導いたのはスペク ター氏だった。住宅ローン担保証券への投資により、ベアー・スターンズは 2006年に売上高92億ドル(約8900億円)、利益21億ドルを達成。06年に株価 は41%上昇した。

ベアー・スターンズの業績悪化は、住宅ローン関連証券に投資していた傘下 ヘッジファンド2本が07年7月に破たんしたことをきっかけに始まった。同社 はファンドの救済や多額の証券化商品の引き受けを余儀なくされた。8月に当時 のケインCEOがスペクター氏を更迭。しかしスペクター氏は、株式とストック オプション(自社株購入権)を合わせておよそ2300万ドルの報酬の権利保持を 認められた。

その3カ月後、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が、ケイン CEOはファンド2本が破たんした7月の21営業日中10日間、オフィス外で過 ごしていたと報じると、ケイン氏は従業員向けの文書で、自分は会社に対して依 然として「大いに集中している」と述べた。ケイン氏は否定したものの、同紙は ケイン氏が複数のブリッジ大会でマリファナを吸ったとも伝えた。

ベアー・スターンズが07年9-11月(第4四半期)に8億5400万ドルの 赤字を計上したことを受け、シュワルツ氏は今年1月8日、ケイン氏の後任とし てCEOに就任した。

ケイン氏のチームは13日、デトロイトでのブリッジ大会で勝利をわずかの 差で逃したという。ライバルチームのメンバー、ジム・マハフェイ氏によれば、 ケイン氏はかつてないほどうまくプレーしたという。マハフェイ氏はケイン氏に ついて、「ブリッジをしているときの彼はそのことしが頭にない」と語った。

-- With reporting by Yalmon Onaran, Shannon D. Harrington, Sharon L. Lynch, Margaret Popper and John Brinsley in New York; Scott Lanman, Rich Miller and Jesse Westbrook in Washington; and Alex Ortolani in Detroit. Editors: William Ahearn, Robert Simison.

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