米、公定歩合を0.25%引き下げ-Pディーラーの借り入れ可能に(4)

米連邦準備制度理事会(FRB)は16日、 公定歩合を0.25ポイント引き下げ3.25%にするとともに、プライマリーディー ラー(米政府証券公認ディーラー)による公定歩合での借り入れを認める措置 を発表した。米金融システムに対する信頼感の危機を抑え込むのが狙い。

発表は、17日の東京証券取引所の取引開始前だった。FRBはまた、JP モルガン・チェースのベアー・スターンズ買収を支援する措置を明らかにした ほか、公定歩合が適用される窓口貸し出しの最長期間を30日から90日に延ば した。

週末の利下げ実施は1979年以来。減速する米景気を一段と悪化させている 信用収縮の緩和に向けたバーナンキFRB議長の取り組みの一環だ。ドルは円 に対して12年ぶりの安値に下落、米国債相場は大幅に上昇した。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントの上級エコノミスト、ゲーリー・シ ュロスバーグ氏は「FRBは明らかに、一層の悪循環を防ぐため、追加的な流 動性供給を試みている」と指摘。「問題は、信用の質に対する懸念が非常に強 いため、支払い能力の問題にまで発展していることだ。FRBはさらに困難な 取り組みを強いられている」と語った。

アジア株は下落。東京時間午前11時40分現在、日経平均株価は前週末比

4.2%安、香港ハンセン指数は同4.7%安となっている。

この利下げにより、公定歩合とフェデラルファンド(FF)金利の誘導目 標の格差は0.25ポイントに縮小した。バーナンキ議長は、金融市場の緊張が市 場の大規模なメルトダウンにつながるのを防ぐ努力を強化している。FRBは 先週、ベアー・スターンズへの緊急融資枠を設定し、1960年代以来初めて銀行 以外に対する支援を実施。最大2000億ドル相当の米国債を貸与する資金供給計 画も発表した。

プライマリーディーラーは17日から少なくとも半年間、新たな貸し出し措 置に基づき、公定歩合での借り入れが可能になる。FRBは担保として「幅広 い」投資適格級の証券を受け入れる。

バーナンキFRB議長は、発表後の記者団との電話会議で「今回の措置は、 これまでより確かな資金調達手段を金融機関に提供することになる」との見通 しを示した。

最大1ポイントの利下げ予想

投資家は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が18日にFF金利の誘導目 標を最大1ポイント引き下げ2%にすると予想している。予想通りなら、利下 げ幅は、約20年前にFF金利が金融政策の主な運用手段となって以降最大だっ た1月22日(0.75ポイント)を上回る。

FRBは発表文で今回の措置について「市場の流動性を高め、市場の秩序 ある機能を促すためのものだ」と説明。「経済成長の促進には、流動性があり、 良好に機能する市場が不可欠だ」と指摘した。

-- Editor: Chris Wellisz, Daniel Moss

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 柴田 広基 Hiroki Shibata +81-3-3201-8867 hshibata@bloomberg.net Editor:Eiji Toshi 記事に関する記者への問い合わせ先: Scott Lanman in Washington at +1-202-624-1934 or slanman@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Chris Anstey at +1-202-624-1972 or canstey@bloomberg.net

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