米10年債利回り上昇か-住宅ローン債残存期間の延び背景に売却の公算

2003年以来の低水準にある米10年国債利 回りに落胆している投資家は、住宅市場から追い風を受けるかもしれない。

住宅価格が昨年9.1%下落し、融資基準が厳格化されるなか、全米抵当貸付 銀行協会(MBA)の住宅ローン借り換え指数は1月以降これまでに50%以上 低下した。一連の利下げにもかかわらず、住宅ローンの返済は一段と滞ってお り、6日には住宅ローン担保債の平均残存期間が5.62年と、1月時点(2.64年) の2倍以上に拡大した(メリルリンチの指数)。

住宅ローン債の残存期間の急速な延びは、投資家にとって不都合。住宅ロ ーンの返済が先送りされればその分、住宅ローン債が金利変動の影響を受けや すくなるためだ。こうしたなかリーマン・ブラザーズ・ホールディングスは先 月、ポートフォリオに組み入れた債券の平均残存期間を短縮するため、米国債 をヘッジに使う住宅ローン債の投資家は最大2000億ドル(約19兆7000億円) 相当の10年国債を売却する必要に迫られる可能性があるとの見通しを示した。

ドイツ銀行の米金利調査担当責任者ムスタファ・チャウデュリー氏は「10 年国債は、相場上昇よりも売られる可能性の方が高くなるだろう」と語った。

ブルームバーグ・ニュースが59人のエコノミストやストラテジストを対象 にまとめた調査によると、10年債利回りは今月末までに3.63%(予想中央値) に上昇するとみられている。先週末は3.47%。

先週の10年国債相場(表面利率3.5%、2018年2月償還)は100 10/32と、 前週末に比べ20/32(額面1000ドル当たり6.25ドル)上昇した。米連邦準備制 度理事会(FRB)の資金供給計画の効果に対する不透明感が強かった。

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