信用損失拡大でも中小金融株は堅調-ゴールドマンやシティなどは不調

米国の中小金融機関の株価が米ゴールドマ ン・サックス・グループやシティグループといった同業大手をしのぎ、騰落率の 格差はここ6年で最大に広がっている。信用市場の損失が膨らむなか、中小金融 機関の業績が持ちこたえるとの見方が株価を支えている

S&P小型株600種指数を構成する金融株は先週、オールド・ナショナル・ バンコープやフロンティア・ファイナンシャルがけん引し、3.3%上昇。一方、 S&P500金融株指数はゴールドマンやシティが6週連続で下げたことから

1.9%安となった。この騰落率の差は2002年4月以来で最大。

フリードマン・ビリングス・ラムゼー・グループで20億ドル超の資産運用 に携わるデービッド・エリソン氏は「流動性の危機に陥っている小規模の金融機 関についての話は聞かない。実際に起きていないからだ」と指摘。「金融株を保 有したい人は業界を見て、『破たんしない金融機関で買えるのはどこか』と自問 自答する」と語る。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのデータによれば、S&P小型金融株指数 を構成する金融機関の業績は今四半期に17%減益が予想されるが、S&P500 金融株指数構成銘柄は27%減益が見込まれる。前者の102銘柄で構成する指数 の下げは小さく、そのパフォーマンスはS&P500金融株指数を3週連続で上回 り、年初からの下げは8.4%にとどまっている。S&P500金融株指数は19%下 落。

S&P小型金融株指数を構成する銘柄の時価総額は中央値で7億8500万ド ル(約760億円)。これに対し、S&P500金融株指数の92銘柄は同108億ド ル。

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