傘下信託銀がCDOで評価損、日証金株が03年来安値-初の最終赤字

信用取引の決済に必要な資金・株券の貸し 付けを主力とする日本証券金融の株価が売り気配で始まり、寄り付き後は一時 89円(15%)安の524円まで急落。全額出資子会社の信託銀行が保有する合成 債務担保証券(CDO)に多額な評価損が発生したとして、今期(2008年3月 期)の連結最終損益が赤字に転落する見通しになった。同社が赤字に転落するの は、1950年の創業来初。業績悪化を嫌気した売り圧力で2004年9月以来の600 円割れを記録、水準は03年12月以来の安値圏に沈んだ。

先週末14日の取引終了後に、日証金は08年3月期の連結最終損益が12億 円の赤字になる見通しと発表。従来予想は48億円の黒字だった。完全子会社で ある日証協信託銀行の保有するCDOが、足元における国際的な信用収縮の広が りの影響を受け、その時価の算出にあたって参考にしている販売元証券会社が提 示する価格が、2月以降大幅に値下がりしたことが原因としている。

日証金信託が運用目的で保有するCDO4銘柄(元本合計160億円)のうち、 3銘柄(同120億円)に2月末時点で約56億円の評価損が発生し、60億円を減 損処理する。保有するCDOに米サブプライムローン(信用力の低い個人向け住 宅融資)は組み込まれていない。

今回減損処理した3銘柄は全て運用対象が同一のもので、「欧米の大手企業 のCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)を100本組み込んだ指数に連動 する派生商品」(総務部の小薗緯豊氏)。小薗緯氏によると、2月以降、信用リ スクに対する警戒感から欧米のCDS指数が急上昇したことで保有CDOの評価 額が急落したという。

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