日経平均は05年8月来の12000割れ、信用不安と円高加速で全面安に

週明け朝方の東京株式相場は、大幅安で 始まっている。米大手証券ベアー・スターンズの株価急落など米金融システム の混乱、1ドル=97円台への円高加速に対する警戒から、輸出関連株や金融株 中心に幅広く売りが先行。トヨタ自動車は約2カ月ぶりに5000円を下回り、 みずほフィナンシャルグループは52週安値を更新。日経平均株価は05年8月 10日以来の1万2000円割れ。

立花証券の平野憲一執行役員は、「信用不安と円高で、日本株は今週が正 念場となりそうだ。きょうは日経平均1万2000円前後で踏みとどまれるかが ポイントになる」との認識を示した。

また、FRBは日本時間17日午前に公定歩合を0.25ポイント引き下げ、

3.25%にすることを発表したが、「下げ幅が少なくイメージが悪い」(平野 氏)という。

午前9時18分時点の日経平均株価は前週末比260円97銭(2.1%)安の 1万1980円63銭、TOPIXは30.36ポイント(2.5%)安の1162.87。東証 1部の売買高は概算で2億1222万株。値上がり銘柄数は147、値下がり銘柄数 は1338。

東証業種別33指数は全業種が安い。下落寄与度が高いのは、電気機器や 輸送用機器、銀行、卸売、機械、化学、情報・通信など。

ゴールドマンの評価損観測も

14日の米株式市場で、米証券大手ベアーSの株価が47%急落した。JP モルガン・チェースとニューヨーク連銀が同社を緊急支援すると発表。信用市 場で金融機関の損失拡大懸念が膨らみ、金融株中心に幅広く下げた。また、英 紙サンデー・テレグラフは16日、米ゴールドマン・サックス ・グループが今 週、30億ドル(約2964億円)の評価損を発表する見通しだと伝えた。

外国為替市場ではドル安・円高が進み、ドルが対ユーロで初の1ユーロ=

1.57ドル台へ下落し、対円でもおよそ12年半ぶりの97円台まで下げている。

一方、東京時間17日早朝には、JPモルガン・チェースがベアーSを買 収することで両経営陣が合意した。みずほ証券の北岡智哉ストラテジストは、 「買収合意によってベアーSがFRBの監督対象になる」とし、「金融システ ムの混乱が避けられる可能性があり、通貨価値安定にもつながれば、日本株に とってプラス材料になる」(同氏)との見方も一部出ている。

スルガやNTTデが大幅安

個別に材料が出た銘柄では、原材料の調達コストがかさむことなどから通 期業績予想を引き下げたスルガ、業績低迷が確認された東建コーポレーション や稲葉製作所などが大幅安。日興シティグループ証券が格下げしたNTTデー タも売られた。

半面、日東製網、第一屋製パン、日本ビクター、日本製紙グループ本社な どが東証1部値上がり率上位となっている。

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