丸善が続落、前期は一転営業減益に-システム構築遅れと年末販売低調

書籍店をチェーン展開する丸善の株価が続 落。教育・学術事業の拡大を目指して進めたシステム開発の立ち上がりが遅れ、 14日に前期(2008年1月期)の連結業績予想の下方修正を発表した。増益を見 込んでいた営業利益が一転して大幅な減益になったもようとなり、ブランド力 や立地条件の良さが収益にうまく反映されていないとの見方が出ている。

株価は午前9時10分ごろ、前週末比13円(11%)安の110円で取引を開 始した。

08年1月期の連結営業利益は前の期比64%減の3億200万円にとどまった もよう。従来予想は9億円と増益を見込んでいた。教育・学術事業で受注拡大 に向けたシステムの構築を進めたが、立ち上がり時期が遅れたほか、業務の見 直しも遅れて粗利益が減少した。書籍事業では既存書籍の評価損を計上、店舗 事業では年末商戦で利益率の高い商品が伸びなかった。

また、証券取引等監視委員会が14日、丸善に対して、有価証券報告書の虚 偽記載などの法令違反があったとして、165万9999円の課徴金支払いを命じる よう金融庁に勧告したと発表したことも売り材料視されたようだ。

リテラ・クレア証券の井原翼理事・情報部長は「丸善はブランド力がある うえ店舗の立地条件が良いのに減益となり、投資家の失望を誘った。経営の中 身が良くない印象」と述べた。

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