イオン:CFSへの出資比率33%へ、最大45億円で-TOBと増資(4)

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総合スーパー国内最大手のイオンは17日、 ドラッグストアのCFSコーポレーションとの資本・業務提携を強化することを 決めたと発表した。イオンの経営資源を最大限に活用してCFSの経営立て直し を図る。

資本提携強化では、イオンはCFSへの出資比率を現在の15%から33.3% まで引き上げる。280万株を上限に友好的TOB(株式公開買い付け)を実施し た後、33.3%に達するまでCFSの第三者割当増資(最大600万株)を引き受け る。TOBと増資にかかる資金は最大45億円。

TOBの買い付け価格は1株600円とし、4月上旬から5月上旬に実施する。 株式の希薄化を防ぐため、増資引き受けに先立ってTOBを実施することにした。 第三者割当増資の払い込み価格はTOB価格と同じ。経営の独立性に一定の配慮 を示し、CFS株の所有を3分の1未満にとどめたが、今後イオングループとの 連携を通じて業績不振のCFSをイオン主導で早期に再建する方針。

新生証券の宮川淳子シニアアナリストは、CFSへの追加出資について、 「本来はもっと多くの株式数を取りたかったと思われるが、とりあえずはCFS の独立性に配慮したものと思われる」と述べた。その上で、手薄なドラッグスト ア事業を強化していくため「将来的には支配力を持ちたいと、株式数を増やして いくのではないか」と予想した。

業績不振のCFSは経営再建を狙い、調剤薬局最大手アインファーマシーズ との経営統合を計画していたが、筆頭株主のイオンが反対。委任状争奪戦を展開 し、1月の臨時株主総会でイオンは統合案を否決に持ち込んだ。CFSはアイン ファとの間で進めようとした経営統合を白紙撤回したことを確認した。

CFSは2007年2月期に最終赤字に転落した。イオンは今後、CFSに対 してイオングループ各社との連携を促し、ドラッグストアや食品スーパーのてこ 入れを支援する。

アインファとの経営統合を推進した石田健二会長兼社長が退任し、後任に健 二氏の子息である石田岳彦副社長が昇格する。石田社長は社長職だけでなく取締 役も退き、名誉会長に就任する。

イオンは井元哲夫常務執行役を派遣し、5月14日付でCFS副社長に充て る。イオンからの役員派遣は非常勤取締役の岡田元也社長に次いで2人目。

CFSの株価は、資本提携発表に伴い取引が停止されており、停止前の株価 は前日比23円(4.4%)高の550円。

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