ベアー・スターンズ:JPモルガンとNY連銀が緊急支援、株47%安

米株式市場ではベアー・スターンズの株 価が47%急落。同社としては過去最大の下げを記録した。JPモルガン・ チェースとニューヨーク連銀が同社を緊急支援すると発表。これを嫌気して売 りが膨らんだ。

ベアー・スターンズは流動性不足に陥っているとの憶測を過去3日間、否 定してきたが、この日は流動性が「大幅に悪化した」ことを明らかにした。J Pモルガンの発表によると、ニューヨーク連銀は同行を通じてベアー・スター ンズに最大28日間、資金を供給することで合意した。

ベアー・スターンズのアラン・シュワルツ最高経営責任者(CEO)は声 明で、流動性危機にあるとの「市場の憶測」に対応したと説明。「憶測に立ち 向かい、払い去って、事実と虚構の違いを説明しようとした。しかし、市場の 憶測が広がる中、当社の流動性は過去24時間に大幅に悪化した」と述べた。

同CEOは今週、信用市場の収縮を乗り切るだけの十分な流動性を保有し ていると強調していた。13日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルは長期 間にわたる取引ではトレーダーが相手先企業にベアー・スターンズを選ぶこと を敬遠していると報じていた。

ベアー・スターンズはJPモルガンと「恒久的な支援やほかの選択肢」に ついて協議していることも明らかにした。

ベアー・スターンズ株は27ドル(47%)安の30ドルちょうどで終えた。 一時は26.85ドルまで下げた。

FRBは「注意深く監視」

米連邦準備制度理事会(FRB)は14日、「市場の展開を注意深く監視 しており、金融システムの秩序立った機能を促すため必要に応じた流動性供給 を続ける」との声明を発表。緊急支援を全会一致で承認したことも明らかにし た。

サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連証券でベアー・ス ターンズなど金融機関の評価損は今年すでに1950億ドルに膨らんでいる。ベ アー・スターンズの2007年9-11月(第4四半期)決算は損益が8億5400 万ドルの赤字。07年12月-08年2月(第1四半期)の業績見通しを下方修 正するアナリストが過去1カ月間で相次いでいる。

リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの元幹部で現在は投資顧問会社 サウス・ビーチ・キャピタル・マーケッツの社長、ブルース・フォースター氏 は「問題はベアー・スターンズの顧客が離れずについてくるかどうかだ。これ までは同じような問題を乗り越えた企業もあったし、破たんあるいは身売りし た企業もあった。ベアー・スターンズが乗り切ることを願う」と述べた。

マンハッタン大学のチャールズ・ガイスト金融学教授によると、ベアー・ スターンズが破たんした場合、米金融機関としては1984年のコンチネンタ ル・イリノイ・ナショナル・バンク・アンド・トラスト以来で最大となる。

米連邦預金保険公社(FDIC)によると、コンチネンタル・イリノイが 破たんし、FRBとFDICが救済する直前の1983年末、同行の資産は407 億ドルあった。ベアー・スターンズの資産は昨年11月30日現在、395億ド ル。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE