債券相場は軟調、株高・米債安受け売り優勢-10年債利回りは1.3%台

債券相場は軟調(利回りは上昇)。前日の米 国市場では、格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)のリポー トでの指摘をきっかけに、信用懸念が緩和するとの見方が強まり、株高・債券 安となった。こうした地合いを引継ぎ、日経平均株価は反発しており、円債市 場では売りが先行している。新発10年債利回りは1.3%台に上昇して始まった。

東京先物市場で中心限月6月物は、前日比2銭安の139円91銭で寄り付い た。いったんは139円98銭に上昇したが、直後から売りが増えて下落しており、 一時は26銭安い139円67銭まで下げた。その後は139円80銭付近での推移と なっている。

AIG投信投資顧問のポートフォリオマネジャー、横山英士氏は、当面は 国内外株価をにらんだ動きになるとの見方を示したうえで、「前日の米株相場が 戻したことで、株安連鎖などのパニック的な動きが回避され、いったんは調整 が入る」と予想していた。

日経平均株価は反発。前日比76円37銭高い1万2509円81銭で寄り付い た。

新発10年債利回りは1.31%まで上昇

現物債市場で新発10年物の290回債利回りは、前日比2ベーシスポイント (bp)高い1.305%で取引を開始。一時は1.31%まで上昇した。

前日の取引では、新発10年債利回りは一時1.275%と、2005年7月以来の 低い水準まで下げた。この日は日米株高や急激なドル安・円高の進行も一段落 していることで、.3%台に乗せているが、過度な金利上昇リスクも出ていない。

リーマン・ブラザーズ証券チーフJGBストラテジストの山下周氏は、「米 国信用不安を原因としたドル安・円高、株安の底を見極めるまでは下値も堅そ う」という。

米国市場は株高・債券安

13日の米国債相場は反落。米財務省が実施した規模100億ドルの10年債入 札は、約4年ぶりの弱い需要にとどまった。格付け会社S&Pが、サブプライ ム住宅ローン関連評価損の大部分は、すでに計上済みの可能性があるとの見方 を示し、信用懸念が緩和したことから、比較的安全な投資先としての国債需要 が弱まった。

キャンター・フィッツジェラルドによると、10年債利回りは前日比10bp上 昇して3.55%程度。2年債利回りは前日比4bp上昇し1.63%付近。

一方、米株式相場は反発。S&Pがサブプライム住宅ローン関連評価損の 終息が見えてきたと指摘したことをきっかけに、買いが入った。金先物相場は 初めて1オンス=1000ドルを突破し、金鉱山株の買いを誘った。

(債券価格)                           前日比      利回り
長期国債先物6月物         139.80      -0.13       1.444%
売買高(億円)             11583
10年物290回債            100.84               1.305%(+0.02)

--共同取材:加藤有明、大塚美佳、船曳三郎 Editor:Hidenori Yamanaka, Tetsuzo Ushiroyama

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