レオパレスが急落、建築不振など問題噴出で減益-管理能力に疑問(2

アパートの建築請負と転貸を展開している レオパレス21株が急落。法改正に伴う建築確認審査の遅れで工事期間が長期化 したうえ、一部物件で竣工が翌期以降にずれ込むことを理由に2008年3月期の 連結業績予想を13日に下方修正した。内部管理能力を問う声も出始め、投資家 の失望感が広がった。株価は前日比179円(9.6%)安の1687円まで下げ、05 年6月以来の安値圏に沈む場面もあった。

クレディ・スイス証券の望月政広アナリストは13日付の投資家向けのメモ で、建築基準法改正によるアパート建築の売上高の伸び悩み、住宅事業の不振、 アパート入居率の維持のためのコスト増といった問題が噴出していると指摘。 にもかかわらず、同社の管理能力の不備によって中間期に500億円程度の特別 損失が発生しており、「内部管理能力には期待できない状況」(望月氏)とし ている。現在の目標株価3400円、投資評価「中立」は据え置いたものの、「取 材後に見直す」という。

ドイツ証券の藤田武アナリストも13日付のメモで、足元の強い受注を認め ながらも、「下方修正幅が想定より大きく、06年3月期の期ずれに匹敵するも のであった。市場からの信用が著しく低下すると考えざるを得ない」と強調。 投資判断を「買い」から「ホールド」、目標株価を4200円から2000円へそれ ぞれ引き下げた。

レオパレスが発表した新しい業績予想によると、08年3月期の連結経常利 益は前期比20%減の585億円に落ち込む見通し。従来予想は800億円と増益を 見込んでいた。建築基準法の改正に伴う審査厳格化の影響で、アパート建築請 負事業の工事が長期化。完成が来期以降になる物件が出た。不動産市況の悪化 で住宅事業も振るわない。円高・ドル安の進行により、為替差損が発生するこ とも収益悪化要因。連結純利益予想は3億円と、従来計画から98%引き下げ。 前期は373億5800万円だった。

いちよし経済研究所の荒関誠人アナリストは、売上高と比較して利益の落 ち込みが大きかったことについて、「期中ということで保守的に経費を見積も ったようだ」と述べた。同氏は、保守的な予想は「再度の下方修正を避けるた め」と捉えており、利益は会社計画を上回るとの見方だ。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE