テレ朝が反発、保有資産比で株価は割安、業績上ぶれも-CS証格上げ

テレビ朝日の株価が一時、前日比7000円 (5.0%)高の14万7000円まで上昇した。広告収入の低迷を警戒して株価は昨 年来安値圏に落ち込んだが、流動性の高い保有資産と比較して下げ過ぎとの指 摘が出て、株価水準を見直す動きが広がった。費用抑制で今期(08年3月期) の業績が会社計画を上回るとの期待も高まっている。

クレディ・スイス証券の村上貴史アナリストは12日付の投資家向けのメモ で、「PER(株価収益率)など収益面から見た株価バリュエーションに割安 感はないものの、注目は資産面」と述べ、資産面から見た株価の割安さを踏ま えて投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に引き上げた。目標株価は 17万5000円と従来予想を据え置いた。

株価が昨年来安値13万7000円を付けた11日の終値時点で、同社の時価総 額は1388億円。一方、第3四半期(07年12月)末の現預金と有価証券の合計 額は1398億円で、時価総額はこれを割り込んだ。またPBR(株価純資産倍率) は0.5倍と、東証1部の平均1.38倍を大きく下回っている。

株価が下落したのは、広告収入の低迷への警戒があるとみられる。民放在 京キー局各社の株価も1月に下げした。ただ、テレビの広告収入に改善の兆し が見え始めたことで、視聴率の高い日本テレビ放送網は小幅な下落にとどまっ ているのに対し、テレ朝は下落に歯止めがかからず、前日時点で年初来下落率 が21%と、TOPIX情報・通信指数の16%をアンダーパフォームしていた。

テレ朝は08年3月期の連結営業利益を前期比31%減の95億円と予想して いる。ブルームバーグ・データに登録された11人のアナリスト予想平均値は94 億円と、下振れ不安があったことも同社株の下落をもたらしたようだ。

今期業績は計画比で上ぶれの可能性

一方、クレディ・スイス証券は「番組制作費などのコストが会社計画を下 回ると考えられる」(村上氏)ことから、上ぶれ期待が高まってきたと強調。 同証券は営業利益予想を従来予想の96億円から102億円に増額修正した。

ただ、村上氏は、視聴率は改善傾向を維持しているものの、「収入増につ ながっておらず、広告収入増は見込みにくい」とも指摘。09年3月期以降はス ポーツコンテンツなどに対する費用増も発生するとみられるとして、業績予想 を引き下げた。

-- Editor:Makiko Asai、Shintaro Inkyo

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