カーライル・キャピタル:破たんに近づく-債権団と合意できず(3)

米投資会社カーライル・グループ傘下の住 宅ローン担保証券(MBS)ファンド、カーライル・キャピタルは、破たんにさ らに一歩近づいた。同ファンドは、4億ドル(約400億円)超の追加担保差し 出しを求めている債権団との間で、債務再編の合意に達することができなかった。

住宅ローン資産の価格急落で苦境に陥ったカーライル・キャピタルの命運へ の懸念を背景に、ドルはこの日、円に対して12年ぶり安値を付けた。カーライ ル・キャピタルの発表によると、同ファンドは12日時点で約166億ドルの債務 についてデフォルト(債務不履行)状態となった。債権者はファンドの全資産を 「速やかに」差し押さえる見込みで、残りの債務も「近く」デフォルトする見通 しだという。

カーライル・キャピタル株はアムステルダム市場で一時、70%安となった。 カーライル・グループは2007年7月に、カーライル・キャピタルの株式を公開 して3億ドルを調達しファンドの投資を増やしたが、米住宅差し押さえ急増を背 景に信用市場はその直後に凍りついた。銀行の締め付けが厳しくなるなか、過去 1カ月で閉鎖や資産売却、新規資本獲得に追い込まれたファンドは12以上に上 る。

RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、ハンク・キャレンティ氏は 「カーライルの債権団が直ちに資金を回収したいなら、ファンドを清算するだろ う」が、その場合「既に負荷のかかっている信用市場への圧力が強まる」と話し た。ウニクレディトの信用商品戦略責任者、ヨーヒェン・フェルゼンハイマー氏 は「カーライルだけの問題ではない」と述べた。

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