GEリアル・エステート:日本で今年最大100億ドルの不動産投資も

米ゼネラル・エレクトリック(GE)グ ループ企業で日本での不動産投資を行うGEリアル・エステート(東京都港 区)は今年、最大100億ドル(約1兆60億円)の不動産投資を行う可能性が ある。信用収縮と資金調達コストの上昇を受け、手持ちの不動産売却を目指す 企業や不動産ファンドが増え、相場が下落するとの見方が背景にある。

GEリアル・エステートは、今年初めの時点で日本の不動産投資残高が 7000億円。同社の吉田奉行社長は、同社が不動産購入や不動産資産を持つ不 動産資産運用会社の買収に少なくとも50億ドルを投じる計画を明らかにした。

吉田社長は12日東京でインタビューに答え、「不動産市場はGEにとって 非常に有利だ」と述べた。また「中小規模の資産運用会社は資金調達で大きな 問題を抱えており、大量の不動産を手放さざるを得ない」と説明した。

米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン市場混乱に伴い世界 の金融機関が1800億ドル余りの評価損・損失を計上したことを受け、日本で は不動産投資向けの資金調達が難しくなってきている。不動産投資で自己資金 を利用するGEは、不動産ファンドなどのように投資資金を借り入れる必要が ない。

インタビューで吉田社長は、商業用不動産ローン担保証券(CMBS)へ の投資が敬遠されている状況を受け、GEリアルの日本の不動産購入者向け融 資が拡大するとの見方も示した。同社は購入価格の6割強を借り入れで賄う案 件に対してもローンを提供する可能性があるという。吉田社長は「CMBSに 携わる一部貸し手が去り、GEのような貸し手に対して非常に強い需要があ る」と述べた。

また吉田社長は「われわれは非常に慎重にならなければならない。不動産 市場は軟調になっている。つまり、不動産価格の伸びが減速しつつある」と指 摘。その一方で、「不動産業界のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)は依然 として良好だ。空室率はなお2%を下回っており、東京都心での供給は限定的 だ」と述べた。

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