日本株は下値模索、100円割れ視野で業績警戒-リスク限定投信の影も

午後の東京株式相場は下値模索。日経平 均株価は節目の1万2500円を下回り、下げ幅が400円を超えている。外国為 替市場で、1ドル=100円台前半まで円高が進行しており、採算悪化懸念から 自動車や電機、精密機器など輸出関連株を中心に値を切り下げている。

午後1時49分時点の日経平均株価は前日比409円2銭(3.2%)安の1万 2452円11銭、TOPIXは同41.89ポイント(3.3%)安の1213.24。東証1 部の売買高は概算で14億3598万株、売買代金は1兆6332億円、値下がり銘 柄数は1491、値上がり179。業種別33指数の騰落状況は下落32、上昇は1。 ホンダや京セラ、ファナックなどの下げが目立ち、指数の足を引っ張る。

豊証券の菊池由文取締役は、「円高の進行とアジア株安が相場の下げに拍 車をかけている」と指摘。また、日経平均を対象としたリスク限定型投信のノ ックイン価格が1万2000円から1万2200円にかけて多数残っていることや、 株価指数先物・オプションのSQ算出日をあす14日に控え、「ポジションが 特定の証券会社に偏っている。不透明感が強く押し目買いも入れづらい状況 だ」(同氏)としている。

東京外国為替市場では、午後零時過ぎに一時100円22銭(ブルームバー グ・データ参照)と1995年11月13日以来のドル安値を付けた。昼休み時間 帯の東証立会外での現物株バスケット取引は2219億円強と大量な売買が成立。 市場で売り決め優勢だったと観測されたことも投資マインドを弱めている。

米ファンドが一部負債デフォルト見通し

このほか、午後の取引開始後には、米プライベートエクイティ(PE、未 公開株)投資会社カーライル・グループ傘下の住宅ローン担保証券(MBS) ファンド、カーライル・キャピタルが、債権者の権利行使を停止する合意をめ ぐる話し合いは失敗に終わったと発表したと伝わった。12日までに、カーライ ル・キャピタルのおよそ166億ドル(約1兆6700億円)相当の負債がデフォ ルト(債務不履行)となり、残る負債についても近くデフォルトとなる見通し としている。

金融不安の強まりを背景に、三井住友フィナンシャルグループやT&Dホ ールディングス、大和証券グループ本社など、朝方か売られていた金融株も下 落幅の拡大を余儀なくさせられている。

ノーリツ鋼が急落、東製鉄は高い

個別材料が出たところでは、CLSAアジアパシフィック・マーケッツが 投資判断を「買い」から「売り」に引き下げたノーリツ鋼機が急落、東証1部 の下落率トップ。米国で新薬承認を申請していた貧血治療剤が米食品医薬品局 (FDA)から非承認見込み通知を受けたと発表した第一三共は大幅続落。

半面、業績のモメンタムが改善傾向にあるとしてUBS証券が短期的な投 資判断を新規「Buy」とした東京製鉄が3日続伸。年間配当予想を引き上げた ツムラは反発。

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