第一三共が続落、米FDAは鉄欠乏性貧血薬を承認せず-業績修正要因

国内医薬品2位の第一三共の株価が続落。 米国子会社が申請していた鉄欠乏性貧血治療剤「インジェクタファー」が米食 品医薬品局(FDA)の承認を得られなかった。安全性に関する追加データな どの提出でコストがかかるため、今後の業績を押し下げる要因になるとの声も 出て、売りが優勢となった。

この日は売り気配で取引を開始、午前9時5分すぎに前日比100円(3.2%) 安の3070円で約23万株の売買が成立した。

第一三共の米国子会社「ルイトポルド・ファーマシューティカルズ」は12 日、FDAからインジェクタファーの非承認通知を受け取ったと発表した。ル イトポルドCEO(最高経営責任者)のMary Jane Helenek氏は「FDAの懸念 を晴らし、インジェクタファーの承認申請をサポートできるよう追加的な試験 を既に始めた」とコメント、同薬の開発を継続する意向を示した。

クレディ・スイス証券の酒井文義シニアアナリストは12日付の投資家向け メモで、「今回の結果は残念で、業績の修正要因」と指摘。インジェクタファ ーはルイトポルドの売上高の約6割(285億円)を占める鉄欠乏性貧血薬「ヴェ ノファー」の売り上げを補完する薬剤と期待されていたため、「今後ルイトポ ルドの戦略的な見直し」なども含めた検討が必要とした。

ただ酒井氏は、現段階では業績予想は変更しないとして、第一三共株の投 資評価「アウトパフォーム(買い)」と目標株価4000円を継続、「今回のニュ ースを映して株価に一旦売り圧力がかかると思われるが、抗血栓新薬『プラス グレル』への期待などを考えれば買い場となる可能性が高い」とした。

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