米国債:反発、信用危機対策効果に疑問-損失は不可避との思惑で(2)

米国債相場は反発。2年債は前日の下落 分の半分以上を取り戻した。米連邦準備制度理事会(FRB)の信用危機対 策にも信用市場での損失は不可避であるとの思惑から買いが入った。

FRBが機関債や住宅ローン担保証券(MBS)を担保に米国債を貸与す る計画を発表したが、銀行は債務担保証券(CDO)の追証を求める動きを緩 めないとの思惑が根強く、比較的安全な資産とみられる米国債に買いが入った。 フェデラルファンド(FF)金利先物市場では米連邦公開市場委員会(FOM C)が18日の定例会合で0.75ポイントの利下げを実施するとの見方が強ま った。

HSBCセキュリティーズの金利ストラテジスト、ラリー・ダイヤー氏は 「前日の陶酔感から覚めたようだ。FRBの計画は有益だが、実際の問題を見 てみると、十分とは言い難い」と述べた。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後4時 21分現在、2年債利回りは前日比13ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)低下して1.61%。2年債(表面利率2%、2010年2月償還)価 格は1/4上げて100 3/4だった。

前日はFRBが2000億ドル相当の米国債を貸与する計画を明らかにした ため、2年債利回りは26bp上昇と、1996年3月以来で最大となった。

「ばんそうこう」

シティバンク・グローバル・ウェルス・マネジメントの債券部門ディレク ター、ドン・アレグザンダー氏は「FRBの対策は傷口にばんそうこうを貼る ようなもので、必ずしも問題を解決するとは限らない。金融危機を食い止める 機会があった時にそうしなかったため、今は実体経済に悪影響が波及してい る」と述べた。

10年債利回りは15bp低下の3.45%と、前日の上昇分を帳消しにした。 5年債は17bp低下の2.46%。前日は26bp上昇した。

銀行がローン担保証券(CLO)の担保拡大を求めているため、清算や保 有資産の売却を余儀なくされたヘッジファンドの資産は2月15日以来で54億 ドルを超えている。

米投資会社ドレイク・マネジメントは12日、傘下ヘッジファンドで最大 のグローバル・オポチュニティーズ・ファンドの投資家に対し、ファンド清算 か解約制限、あるいはほかのファンドへの移管を容認するかどうかを検討して いることを通知した。

GOキャピタル・アセット・マネジメントは傘下ヘッジファンドの投資家 による資金引き出しを一時的に停止。11日付の文書で「最近の市場環境では適 切な価格で投資資産を売却することができない」と説明した。

シカゴ商品取引所(CBOT)のFF金利先物相場の動向によると、FO MCが18日にFF金利の誘導目標を0.75ポイント引き下げる確率は74%。 前日は62%だった。0.5ポイントの利下げ確率は26%。

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