シマノ株が最高値、高級新モデル投入で増益基調を継続-欧州がけん引

自転車製品に強みを持つシマノの株価が前 日比90円(1.9%)高の4790円まで買い進まれ、株式分割考慮後の最高値を付 けた。高級な自転車部品を順次投入していくため、向こう数年間は増益基調を 継続できるとの見方が強い。好業績の割に株価が安いとみた向きから買いが継 続しているようだ。

シマノは07年後半にマウンテンバイク向けの高級コンポーネント「XTR」 シリーズの新モデルを投入、同「DeoreXT」のフルモデルチェンジも行 った。06年度は目玉商品の投入がなかったが、07年度以降は断続的に新モデル を発売、08年後半にはロードレーサー向けの高級コンポーネント「Dure-Ace」 の新モデル投入も計画している。

コスモ証券投資調査部の西川裕康シニアアナリストは「新モデルの動きが 良い。欧州の天候も安定しているため、今期業績は保守的な会社側予想を上回 る可能性が高い」としている。シマノの海外売上高比率は87%(07年度実績) で、欧州が連結売上高の41%を占めていた。

会社側の2008年12月期の連結業績予想は、売上高が前期比6.2%増の2250 億円、営業利益が同12%増の350億円、1株利益(EPS)は250円08銭。業 績予想の前提となる為替レートは1ドル=105円と1ユーロ=155円。高級モデ ルの大半は円建てで販売されているため、為替感応度は低い。

一方、日興シティグループ証券は連結営業利益を08年度が360億円、09年 度が390億円、09年度の希薄化前EPSを285円と見込んでいる。担当アナリ ストの井原芳直氏は2月25日付で目標株価を09年度予想株価収益率(PER) 18倍にあたる5100円と設定した。井原氏は1株あたりネットキャッシュが09 年度で752円とプラス、08年度の営業利益成長率予想が15%増と、TOPIX の成長率予想の4%増を上回る、07年度の営業増益率実績の50%増に対し、08 年度は同15%増と業績モメンタムの改善を見込んでいない――などを勘案。T OPIXの08年3月期予想PER15倍にプレミアムを付与したという。

ユニマット山丸証券法人営業部の藤井勝行セールストレーダーは「株式流 動性が低い分売り注文が少なく、株価は堅調に推移してきた。出来高が少ない と、大手の海外機関投資家は手を出しにくい」と解説、個人投資家が同社株の 売買を主導しているとみられ、売買の際は注意が必要と述べていた。シマノ株 は午後1時11分現在、同1.1%安の4650円。

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