英ファンドの保有判明でアマノ株が反発、資本政策要求も-BPS割れ

時間情報システムやパーキングシステム機 器などを手掛けるアマノの株価が反発。英投資ファンドのシルチェスター・イ ンターナショナル・インベスターズが発行済み株式の5%超を取得しているこ とが分かった。同ファンドが、会社側に資本政策の変更を要求する可能性を示 唆しており、株主還元策の積極化期待が広がったほか、ニッチな技術力、1株 純資産(BPS)を下回る割安な時価水準を見直す動きなどから、一時44円 (4.1%)高の1125円まで上げた。

シルチェスターが11日に財務省へ提出した大量保有報告書によると、同社 は1月24日から報告義務発生日の5日までに取得した分を報告。アマノの計417 万7500株を取得し、保有比率が5.14%となった。保有目的としては、アマノ側 に対し増配、自己株式の買い入れ、金庫株消却その他資本政策の変更を要求す ることがあると指摘。具体的には、「重要な資産の処分または取得」「借り入 れまたは転換社債の発行」「取締役または重要な使用人の選任または解任」「株 式譲渡」「会社分割または合併」「株式交換」「事業の譲渡または譲受」など に関し、会社または株主などが提案した議案に対し、反対票も賛成票も投じる ことがあるとした。

アマノIR担当の北見智徳氏は、シルチェスターについて「先方からは具 体的な提案などはない」と述べている。

リテラ・クレア証券の井原翼理事・情報部長は、「パーキングシステム機 器などを取り扱い、ほかにない技術を持った会社」と分析。その上で、この日 株価推移について「ファンドの大量保有に反応したのだろう。レシオ的に割安 感がある上、配当利回りも3.08%と買いやすい銘柄だ。今後の上昇も期待でき る」との認識を示した。

アマノ株のチャートを見ると、2月26日の直近高値1315円を起点に急速 に下値を切り下げ、11日には2005年2月以来の安値となる1041円と、実績ベ ースのBPS1062円を下回る水準まで売り込まれていた。

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