富国生命の宮里氏:円高は見かけほど進んでいない-実効相場と比較

富国生命財務企画部の宮里祐二調査役は11 日放映のブルームバーグテレビジョンのインタビューで、ドル・円相場と実質実 効為替レートとの比較について述べた。主なコメントは次の通り。

円高と企業業績:

「日米金利差が拡大している局面では円安に向かっていたが、米国景気の後 退懸念が高まり金利差が縮小し、円高圧力が強まっている。過去の円高局面は大 騒ぎしていたが、今回は危機感がない。内閣府が公表している採算レートを参考 にすると、円高が進行してもすぐに採算がとれる水準まで落ちている。企業の対 応力が強まっていることが分かる」

本当に『円高』なのか:

「ドル円相場の動きと実質実効為替レートを比較すると、見かけほど円高が 進んでいない。実質実効レートは円を各国の物価上昇率で調整し、日本からの輸 出シェアでウエートづけしたもので、為替の実勢を把握する場合に使用してい る」

「実質実効レートは、ドル円相場ほどは円高に進んでいない。この背景には 円がユーロなどに対して、ドルほどは円高になっていないことがある。08年2月 のデータと、07年平均で比較するとドル円相場は10円強の円高だが、実質実効 為替レートは5%の円高にすぎず、ドル円に換算すると6円弱になる」

円高の影響を受けづらい企業:

「高付加価値化された製品を輸出する企業は影響を受けづらい。輸出価格 指数と輸出物価指数の乖離(かいり)が生じている。輸出物価は高付加価値化を 反映していないために横ばいで推移しているが、輸出価格指数は上昇している。 世界市場で高いシェアを占める製品を輸出している企業は、強い価格競争力があ り、円高の影響を緩和すると見込まれる」

--共同取材 東京 石川英美 Editor :Tetsuki Murotani Kenshiro Okimoto

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Yuuji Miyazato

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