債券相場はもみ合い、米債高も株価持ち直しを警戒-5年入札無事通過

債券相場はもみ合い。前日の米国市場で、 信用不安の高まりを背景に株安・債券高となった地合いを引き継いで買いが先 行したが、日経平均株価が朝安後に急速に持ち直すと、売りに押されて伸び悩 む展開となっている。一方、午後に発表された5年債の入札結果は、最低落札 価格が予想を上回るなど順調となり、一時的に買いが増える場面があった。

岡三証券投資戦略部の坂東明継シニアストラテジストは、5年債入札結果 について、「最低落札価格が市場予想を若干上回り、無難に終わった。このため、 午前にヘッジ売りを出していた向きの買い戻しが一時、見られた」と説明した。

財務省が11日実施した表面利率0.8%の5年利付国債(70回債)の入札結 果は、最低落札価格が100円17銭(最高利回り0.764%)、平均落札価格は100 円18銭(平均利回り0.762%)となった。

落札価格は、市場予想の中央値(100円14銭)を上回った。最低と平均落 札価格との差(テール)は1銭となり、前回債の2銭から縮小。応札倍率は2.53 倍となり、前回の3.14倍から低下した。

東京先物市場で中心限月6月物は、前日比22銭高の139円75銭で取引開 始。直後に139円78銭の午前高値をつけ、10日につけた日中ベースでの2005 年9月以来の高値を更新した。その後は、徐々に上げ幅を縮小し、2銭安の139 円51銭で午前の取引を終了。

午後に入ってからは再び買いが優勢になり、午後零時45分の入札結果発表 直後には139円70銭台まで上昇した。その後は再び伸び悩んでいる。

日経平均は、前日終値を挟んでの推移。100円超続落して始まったが、次第 に戻り歩調を強め、午前の終了間際に上昇に転じた。午後に入るといったんは 下げたが、その後は横ばい圏に戻している。

新発10年債利回りは1.325%

現物債市場で新発10年物の290回債利回りは、前日比1.5ベーシスポイン ト(bp)低い1.315%で取引開始した。その後は徐々に低下幅を縮めており、

1.325%-1.33%での推移が続いている。

(債券価格)                           前日比      利回り
長期国債先物6月物         139.52      -0.01       1.467%
売買高(億円)             36128
10年物290回債            100.66               1.325%(-0.005)
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