自民・竹下氏:日本経済はデフレスパイラルから完全脱却と武藤氏(3)

自民党の竹下亘衆議院議院運営委員会理事 は11日昼、日本銀行の武藤敏郎副総裁が総裁候補としての所信聴取後に非 公開で行われた質疑で、日本経済の現状認識についてデフレスパイラルのがけ っぷちという状況からは完全に脱却したと発言したことを明らかにした。所信聴 取・質疑終了後、国会内で記者団に武藤氏の発言を紹介した。

竹下氏によると、質疑で同氏が「出身が財務省であることが議論になるのは 世界的にも聞いたことがない」と指摘、これに対し武藤氏は、2003年3月に副総 裁に就任してからの5年間、法律で独立性と透明性が担保された日銀マンとして 行動してきたと言ったという。

一方、副総裁候補の伊藤隆敏東大大学院教授は、過去にインフレターゲット 論を提唱したのは、日本経済がデフレスパイラルに陥るかもしれない状況にあっ たからだと説明。副総裁に就任した場合は、今日の経済状況を踏まえた上で、 どういう方法がいいのか徹底的に議論したい、との考えを示したという。

また、もう一人の副総裁候補の白川方明京大大学院教授は、福井俊彦総裁 の村上ファンドへの出資問題について、日銀の倫理規定に反している問題では ないが、かつての日銀マンとして残念に思う、との感想を述べたという。

このほか、竹下氏は、日本経済は依然としてデフレかとの質問が出たのに対 し、伊藤氏はデフレではない、と指摘したものの、武藤、白川の両氏はデフレの 定義がはっきりしていない、などと述べるにとどめたことも紹介した。

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