ナカヨ通株が急落、期末配見送りを決定-ビジネスホン低迷で営業赤字

電話・交換機を製造するナカヨ通信機の株 価が前日比19円(8.6%)安の201円と急落。主力のビジネスホンの需要低迷 で今期(2008年3月期)の連結営業損益が赤字に転落する見通しとなったこと を受け、期末配当の見送りを決めたと10日に発表した。ビジネスホンの大幅な 需要拡大が難しいことから、業績の低迷が当面続くとの見方が広がった。

未定としていた期末配当を見送ることで、年間配当は中間期の5円50銭の みとなった。同社は1月31日に、ビジネスホンの需要低迷が予想以上に長引い ていることを理由に、今期業績予想を下方修正しており、連結営業損益は4億 6000万円の赤字に転落する見通しだ。

SMBCフレンド証券投資情報部の大川恵司次長は、同社が05年3月期以 降、年11円配を継続していただけに、「減配による投資家の失望売りが膨らん だ」と指摘。これまでは配当利回りが5.0%と、東証1部の加重平均1.85%を大 きく上回り、利回り株として投資する向きもあったが、赤字転落に加えて大幅 な減配で利回り面の魅力が薄れたため、個人投資家などから売り注文が出てい るようだ。

情報通信ネットワーク産業協会(東京・港、矢野薫会長・NEC会長)が 07年12月にまとめた中期需要見通しによると、10年度のビジネスホン(ボタ ン電話装置)の需要は629億円(海外を含む)。07年度は597億円だった。同 協会では、景況感が悪化しており中小向けの需要が伸び悩んでいるため、1年 前に実施した10年度予想値から約1割下方修正したと説明している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE