沖縄セ電株が急騰、企業価値の割安さ見直す-クレディS証は強気(2

KDDIグループの携帯電話サービス会社 沖縄セルラー電話の株価が、前日比2万7000円(17%)高の18万8000円と急 騰。株価が長期に下落した結果、PER(株価収益率)や配当利回りなどバリュ エーション面から割安性を見直す動きが出ている。クレディ・スイス証券が強気 を強調したことも追い風で、午後にかけて一段高となっている。

クレディ・スイス証券の早川仁アナリストは10日付のリポートで、「PE Rや配当利回りなどから、企業価値の調整は行き過ぎ」と指摘。株価下落の理由 となっているのは、自社ビル建設のうわさと、親会社KDDIとの戦略ねじれ論 にあると推測する。その上で「合理的理由なき株価下落は買いの好機」として、 投資判断の「アウトパフォーム」を強調している。

同社の株価は今年に入ってじりじりと下値を切り下げ、3月10日までの下 落率は34%に達した。この間の情報・通信業指数とTOPIXの下落率はとも に17%にとどまっており、下落ぶりの激しさが分かる。株価の下落によってバ リュエーション面の割安を示唆する指標が相次ぎ、PERは約7倍(情報・通信 業平均17倍)、配当利回りは約4%(同1.8%)となっている。

また、07年12月末時点の有利子負債はゼロ。現預金は21億円、関係会社 短期貸付金は140億円を保有しており、10日時点の時価総額約440億円に対し、 現金性の資産は160億円に達している。

来期増益期待も

基本料の割引の申し込みが予想以上に増加したことなどが要因となり、会社 側は1月に08年3月期経常利益予想を前期比3.7%減益へと下方修正した。沖縄 セ電の兼城学主任は「業績は下方修正した後の計画通りに推移している」と主張。 またクレディ証では、09年3月期経常利益を今期会社計画比5.7%増の112億円 を見込んでいる。

一方、自社ビル建設については、「社員が増えたことでスペースが手狭にな っていることから、条件が見合えば検討する。ただし現時点で具体的な計画はな い」(兼城氏)としている。

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