日本株は続落で開始、信用不安で金融に売り-円高警戒で輸出も安い

東京株式相場は続落して始まっている。 10日の米国市場で、証券大手ベアー・スターンズの資金繰りが悪化していると の憶測が流れるなど信用不安が高まっており、証券や銀行など金融株に売りが 先行している。外国為替市場での円高進行を背景に、採算悪化が懸念される電 機や自動車といった輸出関連株からも投資資金が流出している。

午前9時16分時点の日経平均株価は前日比130円34銭(1.0%)安の1 万2401円79銭、TOPIXは同18.27ポイント(1.5%)安の1206.12。東証 業種別指数は卸売、その他金融、非鉄金属など29業種が下落、上昇は不動産 や食料品など4業種。

日興コーディアル証券の小林久恒シニアマーケットアナリストは、「世界 的に信用不安が高まっており、買い手不在の状況だ」と指摘。米国での大幅利 下げ観測から為替の円高・ドル安も進みやすい環境にあり、「悪材料目白押し で、当面は下値を探る展開となるだろう」(同氏)と見ている。

金融主導で米国株は連日安値、1ドル=101円台半ば

10日の米株式相場は3日続落。ベアー・スターンズが流動性不足に陥り、 支払い不能になったとの憶測が流れるなど、景気減速と信用市場での損失拡大 に伴い、金融機関の業績は現在の見通しに届かないとの観測が広がり、金融株 がそろって大幅安となった。S&P500種の金融株指数は3.1%下落し、2003 年5月以来の水準。500種株価指数へのマイナス寄与度ではセクター別でトッ プだった。ダウ工業株30種平均は前日比153.54ドル(1.3%)安の11740.15 で終え、連日の昨年来安値更新。

信用不安の高まりから金融株が売られた米国市場の流れを引き継ぎ、東京 市場でも三菱UFJフィナンシャル・グループや野村ホールディングス、ミレ アホールディングスといった金融株が軒並み安で始まっている。

また、信用市場の損失拡大を受け、投資家は低金利の円で資金を調達し、 高金利通貨で運用するキャリー取引の解消を強めており、11日午前9時過ぎの 東京外国為替市場では、1ドル=101円50銭近辺、1ユーロ=155円70銭付 近で推移している。10日午後3時時点では1ドル=102円5銭、1ユーロ= 156円95銭近辺だった。輸出採算の悪化懸念を背景に、キヤノンやトヨタ自動 車といった輸出関連株にも下げるものが目立つ。

半面、09年2月期連結営業利益が80億円と前期推定比で25%増え、過去 最高になる見通しと11日付の日本経済新聞朝刊が報じたマルエツ、発行済株 式数の4.06%を上限に自己株式を取得すると発表したケーズホールディングス などには買いが先行している。

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