銀行債の保証料、急騰-信用混乱乗り切るための資本が不足との懸念

10日のクレジット・デフォルトスワップ (CDS)市場で、銀行と証券会社が発行する社債のデフォルト(債務不履行) リスクに対する保証料が急騰し、過去最高を更新した。現在の信用市場の混乱を 乗り切るには、銀行や証券会社の資本が不足しているとの懸念が強まった。

フェニックス・パートナーズ・グループによると、米証券大手ベアー・スタ ーンズの社債の向こう2年間のデフォルトリスクに対する保証料は900ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01ポイント)に急騰した。CMAデータビジョン によると、先週は514bpだった。同業の米リーマン・ブラザーズ・ホールディ ングスの社債の向こう5年間のデフォルトリスクに対する保証料は63bp上昇 し、398bpとなった(フェニックス調べ)。

レク・セキュリティーズの株式トレーディング部門責任者マイケル・メイン ワルド氏によれば、10日の米株式市場では、ベアー・スターンズが資金繰りに 窮している可能性があるとの観測が広がり、同社株は1987年以来の大幅安とな った。サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)に絡んだ証券市場 の崩壊の影響が他の金融市場に波及するなか、銀行や証券会社の損失が拡大する との懸念が強まっていることが背景にある。

ベアー・スターンズの元最高経営責任者(CEO)で、現在は役員を務める アラン・グリーンバーグ氏はCNBCテレビに対し、うわさは「ばかげている」 と述べた。

フェニックス・パートナーズ・グループによれば、CDX北米投資適格指数 はニューヨーク時間午後4時8分(日本時間11日午前5時8分)現在、16bp 上昇の193bp。一時は、過去最大の194bpを付けた。

CDSスプレッド1bpは5年間の債務1000万ドルに対する年間保証料 1000ドルを意味する。CDSスプレッド上昇は信用の質が悪化したとの認識を 示す。

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