米スティール:サッポロTOB価格875円に引き上げ-修正提案交渉

サッポロホールディングスに友好的TOB(株式 公開買い付け)での買収提案を拒否された米系投資ファンドのスティール・パートナ ーズは10日、TOB価格の875円への引き上げとTOB後の保有株比率を33.3%に 下げる条件修正の交渉をサッポロHに求めた。より容易に株式買い増しを進められる 案でサッポロHの理解を求める。ブルドックソースへの敵対的TOBの強行に比べ、 ややソフト路線に転換した形になる。

スティールが10日電子メールで配布した資料によると、TOB条件を昨年2月提 案(1株825円で66.6%まで取得)から修正する交渉をサッポロHに求める書簡を送 った。スティール共同創設者ウォーレン・リヒテンシュタイン氏は、提案についての 交渉がサッポロHすべてのステークホルダー(利害関係者)の利益になると、述べた。

サッポロHは2月26日、スティールの昨年2月の買収提案に「反対」を表明した。 株主全体の利益を著しく損なうとしている。6日にはサッポロH労働組合も、このス ティール提案に「断固反対」と表明した。これを受けてスティールは、条件修正案を 提示、サッポロH経営陣との話し合いを目指す。

スティールは現在、サッポロH株約19%を保有する筆頭株主。サッポロHはステ ィールの書簡について「8時半ごろに受け取り内容を確認中で、改めてコメントする」 (広報担当の高橋知美氏)と述べた。

M&A助言会社GCAサヴィアングループの福谷尚久パートナーは、スティール 提案について「日本株低迷で保有株が値下りしており、サッポロHへの最初の提案か らも1年が経過して成果がなく、事態打開を図った」と評価した。3分の1超になら ない33.3%という提案比率はソフト路線への転換に見えるが、サッポロHが受け入れ ることはなく、スティールの動きを注目していくと指摘した。

スティールは昨年5月にブルドックに対して経営陣の賛同がないままTOBに踏 み切った。ブルドックは買収対抗策を発動、最高裁判断まで含めた法廷闘争でスティ ールは敗れ、TOBも事実上失敗に終っていた。

サッポロH株の株価の午前終値は前週末比14円(1.8%)高の787円。

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