今週の米経済指標:2月の小売売上高は減速、コアCPI上昇率鈍化へ

【記者:Bob Willis 】

3月9日(ブルームバーグ):今週発表される米経済指標では、燃料コスト の上昇が消費者の購買力を減退させ、2月の小売売上高が前月から減速する見込 みだ。

ブルームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト調査の予想中央値によれ ば、同月の小売売上高は前月比0.2%増と、1月の0.3%増を下回る見込み。米 商務省は13日に小売売上高を発表する。

労働市場の弱さとガソリンコストの増加が消費者の信頼感と支出を圧迫。米 経済が既にリセッション(景気後退)入りしているとの懸念が増している。投資 家の間では先週、米金融当局がインフレ抑制よりも成長回復を重視し追加利下げ を実施するとの観測が強まった。

リーマン・ブラザーズ・ホールディングスのシニアエコノミスト、ドルー・ マタス氏は、小売売上高は「消費者を圧迫しているこうした多くの要因を反映し ている」と指摘。「われわれは米当局が2009年初めまでに、政策金利を1.5% まで引き下げると予想している」と述べた。

2月の自動車を除いた小売売上高は前月比0.2%増と、1月の0.3%増を下 回る見通し。

雇用悪化やエネルギーの高騰に加え、住宅価格が過去20年余りで最大の下 落となったことも、消費者信頼感に悪影響を与えている。14日に発表される3 月のミシガン大消費者マインド指数は、16年ぶりの低水準に落ち込むもようだ。

2月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.3%上昇と、1月の同0.4%上昇 を下回る伸びとなる見込み。食品とエネルギーを除いたコアCPIは0.2%上昇 (1月は0.3%上昇)が見込まれる。米労働省は14日にCPIを発表する。

金利先物の動向によれば、トレーダーは18日の米連邦公開市場委員会(F OMC)で0.75ポイントの利下げが実施されるとほぼ確信している。1カ月前 には、0.75ポイントの利下げ確率は約25%にとどまっていた。

米商務省が11日に発表する1月の貿易赤字は596億ドルに拡大する見込み。 昨年12月は588億ドルだった。原油価格の上昇が原油輸入コストを押し上げた。

調査結果は以下の通り。

ブルームバーグ調査

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経済指標          日付    期間       前回実績    予想
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卸売在庫                 3/10      1月      1.1%      0.5%
貿易収支                 3/11      1月 -588億ドル  -596億ドル
財政収支                 3/12      2月 -1200億ドル -1650億ドル
輸入物価指数前月比         3/13      2月      1.7%      0.8%
輸入物価指数前年比         3/13      2月     13.7%     14.6%
小売売上高前月比           3/13      2月      0.3%      0.2%
小売売上高(自動車除く)   3/13      2月      0.3%      0.2%
新規失業保険申請件数
(万件)                   3/13     3月9日   35.1      35.5
失業保険継続受給者数       3/13     3月2日   283.1    283.5
企業在庫(前月比)         3/13      1月      0.6%      0.5%
CPI前月比               3/14      2月      0.4%      0.3%
コアCPI前月比           3/14      2月      0.3%      0.2%
CPI前年比               3/14      2月      4.3%      4.3%
コアCPI前年比           3/14      2月      2.5%      2.4%
ミシガン大消費者
マインド指数               3/14     3月 P    70.8      69.0
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