米国株(7日):続落、雇用者減を嫌気-ダウ平均1万2000ドル割れ(2)

米株式相場は続落。米金融当局によるターム 物資金入札規模拡大で銀行株は上昇したものの、2月の米雇用者数減少が嫌気 されエネルギー株や鉱山株に売りがかさんだ。

石油のシェブロンやアルミ生産のアルコア、航空機のボーイングを中心に、 ダウ工業株30種平均は1月22日以来初めて1万2000ドルを割り込んだ。S& P500種株価指数は2006年9月以来の低水準だった。米金融ウェルズ・ファー ゴやCITグループが上昇、取引終了90分前で金融株は2.5%上昇した。

S&P500種株価指数は前日比10.97ポイント(0.8%)下げて1293.37。ダウ 工業株30種平均は146.7ドル(1.2%)安の11893.69ドル。ナスダック総合指 数は8.01ポイント(0.4%)下げて2212.49。ニューヨーク証券取引所(NYS E)の騰落比率は3対5。

パンアゴラ・アセット・マネジメント(ボストン)の最高投資責任者エド・ ピーターズ氏は雇用統計について、「明らかに悪いニュースだ。消費者が大幅 に消費を抑えると現実的にリセッション(景気後退)突入の可能性が高まる」 と語った。

アルコア、エクソンが安い

週間ベースでS&P500種は2.8%安。ダウ平均とナスダックはそれぞれ3% と2.6%下げた。労働省が発表した2月の雇用統計によると、非農業部門雇用 者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比6万3000人減少した。ブルーム バーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は2万3000人増だっ た。S&P500種は年初から12%下げている。

アルミ生産大手のアルコアは4.6%安。ダウ平均の採用銘柄の中で下落率ト ップだった。フリードマン・ビリングス・ラムジーのアナリストは、金属相場 が下落するとの見方を背景にアルコアの株式投資判断を「アウトパフォーム」 から「マーケットパフォーム」に引き下げた。

米国がリセッションに突入したとの懸念を背景に原油が下落。エネルギー企 業は売りを浴びた。石油のエクソンモービルやシェブロン、油田サービスのシ ュルンベルジェはいずれも安い。

銀行株や証券株に買い

この日は銀行株や証券株に買いが入り、相場の下げを抑制した。午前の雇用 統計発表前に米連邦準備制度理事会(FRB)が3月に2回予定されているタ ーム物資金入札の規模を拡大すると発表した。

CITグループは6.7%高と、2月1日以来で最大の値上がりを記録した。

一方、米S&L(貯蓄・貸付組合)最大手ワシントン・ミューチュアルは下 落。格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が前日、ワシント ン・ミューチュアルの信用格付けを「BBB」と、「BBBプラス」から引き 下げ、さらに一段の引き下げの可能性もあることを明らかにした。

半導体大手のナショナル・セミコンダクターは12%上昇。同社が発表した 2007年12月-08年2月(第3四半期)利益はアナリスト平均を上回った。

光ファイバー機器大手のシエナも11%高。同社は2007年11月―2008年1月 期(第1四半期)利益が前年同期比で2倍以上に増加したほか、売上高見通し を上方修正した。

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