NY外為(7日):ドル、対ユーロで4週連続下落-米雇用減で売り

ニューヨーク外国為替市場ではドルがユー ロに対し、週間ベースで4週連続下落した。7日は米雇用統計で非農業部門雇 用者数が予想外に減少したことを嫌気し、ドル売りが先行した。

雇用統計を受け、米連邦公開市場委員会(FOMC)が18日の定例会合 で大幅利下げを実施するとの見方が一段と強まり、ドルは対ユーロで最安値を 更新。対円では8年ぶりの安値を付けた。ただ、米連邦準備制度理事会(FR B)が金融システムへの資金注入規模の拡大を発表すると、最大で1ポイント ともみられた大幅利下げ観測がやや後退。ドルはこの日の安値圏から戻した。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(ニューヨーク)のシニア通貨スト ラテジスト、マイケル・ウールフォーク氏は「米国が急速にリセッション(景 気後退)入りし、FOMCの打つ手が限られるとの見方がある。ドルに下値余 地があるのは確かだ」と述べた。

ドルはユーロに対して一時、1ユーロ=1.5459ドルまで下げ、1999年 のユーロ導入後の最安値を更新。ニューヨーク時間午後4時4分現在では

1.5348ドルで推移している。前日は1.5380ドル。週間では1.1%安。ドル は対円で1ドル=102円78銭(前日は102円67銭)。一時は101円43銭 と、2000年1月以来の円高・ドル安水準を付けた。

オンライン外為取引会社ゲイン・キャピタル傘下のフォレックス・ドッ ト・コムの為替チーフストラテジスト、ブライアン・ドラン氏によると、行使 価格1.55ドルにあるオプションを防戦するためのユーロ売りが出たこともド ルの戻りにつながった。

マニュファクチャラーズ&トレーダーズ・トラスト(ニューヨーク州バッ ファロー)のチーフ通貨トレーダー、ブライアン・テーラー氏は「短期的な観 点で取引する参加者がユーロの1.55ドル上抜けを試みたが、その持ち高を手 じまい始めた」と指摘した。

ドルは対スイス・フランでも1ドル=1.0135フランと過去最安値を更新 した。非農業部門雇用者数が前月比6万3000人減と、前月の2万2000人減 から減少が続いたことがドル売り材料。ブルームバーグ・ニュースがまとめた エコノミスト予想の中央値は2万3000人増だった。

ゴールドマン・サックスのストラテジスト、ジェンズ・ノードビグ氏は 「雇用統計は非常に弱い内容だった。リスクをめぐるセンチメントには非常に 悪いシグナルで、ドル安を加速させるだろう。米経済はかなり急速に悪化して いるが、欧州の指標は比較的底堅く、欧米の差はより鮮明になっている」と語 った。

FRBは3月10日、24日に予定しているターム物資金入札の規模をそれ ぞれ500億ドルと、従来の300億ドルから引き上げると発表した。公開市場 操作(オペ)で期間28日のレポ(売り戻し条件付きの買いオペ)を通じて 1000億ドルを注入していく方針も明らかにした。CMCマーケッツ(ニュー ヨーク)の通貨アナリスト、アシュラフ・レイディ氏はFRBの発表がドルの 回復に役立ったと指摘した。

フェデラルファンド(FF)金利先物相場の動向によると、FOMCが18 日の定例会合で現行3%のFF金利誘導目標を2.25%に引き下げる確率は 96%。2.5%へ引き下げる確率は4%。ニューヨーク時間の朝方には1ポイン トの利下げ確率も出ていた。

対ドルでの上昇ピッチを計るユーロの相対力指数(RSI、期間14日) は8日連続で70を上回り、ユーロ高の反転を示唆した。前回70を超えたのは 昨年11月26日までの5営業日で、ユーロはその後3週間で約3%下落した。

ソシエテ・ジェネラルの法人為替営業バイスプレジデント、カール・フォ チェスキ氏は「ユーロは休むことなく長期間にわたり上昇してきた。小休止が 必要だ」と話した。

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