【個別銘柄】SUMCO、新日鉄、ドワンゴ、ピジョン、不動産株

7日の日本株市場における主な材料銘柄の 動きは次の通り。

SUMCO(3436):終値は前日比11%安の2065円と急反落。今期(09 年1月期)の純利益はウエハー単価の下落や円高などから23%減になるとの 見通しを6日に示し、失望感が広がった。ゴールドマン・サックス証券は6日、 目標株価を3500円から3000円に引き下げた。投資判断は「中立」を継続。一 方、SUMCOが株式交換で完全子会社化すると発表したSUMCO TEC HXIV(5977)は、交換比率から計算して昨日終値比約21%高に設定され た理論価格にさや寄せし、6.7%高の2455円と急騰した。

新日本製鉄(5401):5.1%安の484円で、約1年4カ月ぶりに節目の 500円割れ。鉄鉱石など原材料価格の高騰が響き、6日午後1時半に今期(08 年3月期)利益予想を下方修正、6期ぶりの減益に転じる見通しを示した。前 日も業績修正発表後に下落傾向となり、この流れが継続。円高進行で業況が厳 しさを増す自動車メーカーなどとの間で、値上げ交渉がうまくいくのかという 不安心理も投資家の間で広がった。

ドワンゴ(3715):16%高の29万3000円とストップ高で、東証1部の値 上がり率1位。携帯向けコンテンツ事業が伸び悩む中、新規事業として育成し ている「ニコニコ動画」の会員登録者数が急速に増加しており、将来的な業績 拡大を期待する買いが増えた。

ピジョン(7956):8.2%高の1703円。上昇率は04年6月の16%以来、 約3年9カ月ぶりの高さ。中国を中心にした海外育児事業の拡大を背景に今期 (09年1月期)の増益見通しを6日に示したため、業績の順調な拡大を評価 した買いが優勢になった。

東急不動産(8815)、三井不動産(8801)など不動産株:東急不は10% 安の609円、三井不は7%安の1921円。オフィス賃貸仲介業の三鬼商事が6 日に発表した08年2月末のオフィス空室状況によると、東京・千代田区など 都心5区の平均空室率は2.77%と、07年7月の2.80%以来の水準に上昇した。 クレディ・スイス証券は6日、東急不の投資判断を「アウトパフォーム」から 「中立」に、目標株価を1260円から700円に引き下げた。不動産市況の先行 きが不安視され、アーバンコーポレーション(8868)なども大幅安。

ハニーズ(2792):12%安の1380円。一時17%安の1313円まで下げ、 3営業日ぶりに昨年来安値を更新。3日発表された2月の既存店売上高が前年 同月比で3カ月連続の減少となったことで、今期(08年5月期)業績計画の 未達懸念が広がった。株価は発表日の翌4日に9%下落した後は下げ止まった かに見えたが、相場環境の悪化を背景に業績下振れを警戒した売り圧力が再度 強まった。信用取引による買い方の手じまい観測も出ていた。

西松屋チェーン(7545):4.6%安の881円。残暑の影響で振るわなかっ た秋物衣料の売り上げを、冬・春物衣料で補いきれなかったほか、建築基準法 の改正を受けて新規出店が計画に未達となったなどとして、前期(08年2月 期)の業績予想を6日に下方修正した。下方修正幅が予想以上だったため、ア ナリストの間で投資判断や目標株価の引き下げが相次いだ。みずほ証は投資判 断を「2」から「3」に。

日立造船(7004):1%高の104円。ユニバーサル造船株の持ち分50% のうち、35%をJFEホールディングス(5411)に譲渡すると発表。連結ベー スでは、200億円を関係社会株式売却益として特別利益に計上し、今期(08年 3月期)連結純利益予想を従来の50億円から110億円に上方修正した。一方、 JFEHに関しては「世界経済の減速で船舶需要は後退が避けられず、造船事 業を強化するJFEの戦略は投資家に敬遠されている」(みずほ投信投資顧 問・岡本佳久執行役員)との声もあり、7.6%安の4030円と下げがきつかった。

ユニー(8270):5%安の780円。連結子会社で、きもの販売を手掛ける さが美(8201)が6日、リストラ費用などで前期(08年2月期)赤字が計画 より拡大したもようと発表。ユニーは、業績への影響について明らかになり次 第発表するとしているが、鈴丹など他の子会社の業績も低迷しており、下方修 正懸念が高まった。

コーセル(6905):7.1%安の1033円。一時8%安の1023円と03年3月 12日以来、約5年ぶりの安値を付けた。米国や欧州からの受注が減少、今期 (08年5月期)の受注高が会社想定を下回るとの懸念が浮上しており、業績 低迷を先取りする形で下値を切り下げた。

セシール(9937):1.4%安の208円と反落。一時2.8%安の205円まで 下げ、5日に付けた上場来安値(200円)に迫った。春夏カタログと秋冬カタ ログがそろって好調に推移、2月の売上高は前年同月と比べ2けた増となった が、販売促進費の増加で足元の利益率が悪化している点が懸念された。

パイオニア(6773):5%安の1151円。7日付の日経新聞朝刊は、パイ オニアと松下電器産業がプラズマパネルを共同開発する方針を固めたと報道。 またパイオニアは、プラズマパネル生産から撤退するのに合わせ、今期(08 年3月期)に生産設備廃棄などに伴う減損処理を実施、このため連結最終損益 は60億円の黒字予想から一転、80億円前後の赤字になる見通しという。

フルスピード(2159):16%高の144万円とストップ高。主力の検索エン ジン最適化(SEO)事業が想定を上回って推移したとして、6日に08年1 月中間期の連結純利益が従来計画を23%上回る見通しになったと発表した。 M&A(企業の合併・買収)が奏功し、子会社で予定していた先行投資負担が 軽減できる見通しになったことも利益の上乗せに寄与、投資家の買いを集めた。

ネットイヤーグループ(3622):新規株式公開(IPO)2日目で初値を 形成した。初値は公開価格比(3万2000円)3.1倍の10万円。ネットを活用 した企業のマーケティング支援事業の拡大余地は大きく成長期待が持てるとみ られたほか、売買単位が1株で絶対的な投資金額が低いことが人気化の要因と なったようだ。終値は9万5000円。

アトラス(7866):2.2%高の610円。利益率の高いゲームソフトのリピ ート販売が堅調に推移、業務用ゲーム関連ではカード消耗品の販売が計画を上 回り、08年1月中間期の連結純利益予想を従来の1億4000万円から4億9000 万円に増額修正した。

協和発酵工業(4151):9.7%高の1141円。バイオテクノロジー世界最大 手の米アムジェンが同社の開発した抗体医薬品「KW-0761」の世界的な開発 販売権を最大5億2000万ドル(約540億円)で取得したことが6日明らかに なり、技術力を評価した買いが膨らんだ。

アッカ・ネットワークス(3764):3.3%安の14万5000円。一時は

4.7%高の15万7000円まで上げた。発行済株式総数の12.05%に相当する1 万5000株、金額にして24億円を上限に自社株買いを実施すると発表した。

松下電工(6991):2.9%安の1084円。クレディ・スイス証券は6日、投 資判断を「アウトパフォーム」から「中立」、目標株価を1500円から1200円 に引き下げた。同証が同じく投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」に、 目標株価を1750円から970円に引き下げた積水ハウス(1928)も4.8%安の 917円。

牧野フライス製作所(6135)、アマダ(6113)など工作機械関連株:牧野 フライスは6.1%安の667円、アマダが6%安の692円。日本工作機械工業会 が6日発表した2月の受注は14カ月ぶりに減少に転じた。米サブプライム (信用力の低い個人向け)住宅ローン問題による景気悪化が新興国にも広がり、 外需の大幅な伸びが内需の不振を補う構図が崩れたとの認識が広がった。

ヨロズ(7294):4.1%安の1417円。JFEスチールやスズキなど取引先 などへ自己株式約10%を譲渡すると発表した。取引先などとの関係強化が狙 いで、これによって得る31億円強はグループ全体の設備投資の一部に充当す るとしている。また、譲渡先の株式購入を現在検討しているという。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE