米シティ:住宅ローン関連資産を450億ドル削減へ-20%相当(2)

米銀最大手シティグループは6日、米住宅金 融部門が保有する住宅ローンとホームエクイティ・ローン(住宅担保融資)に関 連する資産を今後1年間に、450億ドル(約4兆6300億円)相当削減する計画 を明らかにした。これは現在保有する同資産の20%に相当する。シティグルー プは住宅ローンの新規契約額で米4位。

住宅金融部門シティモーゲージのプレジデント、ビル・ベックマン氏は電話 取材に応じ、買い手が見つからないローンの組成を減らすなどして、資産を削減 すると述べた。

ベックマン氏は、「われわれは今後も販売機会を模索するが、現在の市場環 境を考えればそれに頼るつもりはない」と述べた。またシティは発表資料で、08 年7-9月(第3四半期)までにファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)やフレディ マック(連邦住宅貸付抵当公社)など政府系住宅金融機関に販売するローンの割 合を組成ローン全体の90%に引き上げる計画を示した。昨年は65%だったとい う。

シティのこの計画により、米国では政府保証の住宅ローン債券からも投資家 が逃避し、一段と融資資金が逼迫(ひっぱく)する可能性がある。米ウェルズ・ ファーゴやカントリーワイド・ファイナンシャルは既に直接の住宅融資を抑制し ており、これが住宅ローン証券の値下がりや借り入れコスト上昇の一因となって いる。

ワコビアのタターサル・アドバイザリー・グループで資産担保証券の分析を 担当するダーシー・モリソン氏は、「長い間、市場には多くの資金が溢れてい たが、資金は消えてなくなった」と指摘。「銀行は自らの資金繰りが苦しくな るようなペースでの住宅ローン組成は行っていない」と語った。

ベックマン氏によれば、シティの今回の動きは、高い投資収益が見込める資 産に限って資金を充てるというビクラム・パンディット最高経営責任者(CE O)の考えを反映しているという。また信用収縮がシティの資本を圧迫し、住宅 ローン関連資産の縮小を加速させていると説明した。

またシティは同日、米国内のさまざまな住宅ローン事業を統合し、向こう1 年間で2億ドルを節減する計画を示した。統合は1月に発表されていた。ベッ クマン氏は、人員削減の規模に関するコメントを控えた。

シティは07年10-12月(第4四半期)に過去最大の98億ドルの赤字を計 上。昨年11月にアブダビ投資庁(ADIA)から75億ドルの出資を受け、1月 にはシンガポール政府下の投資ファンドなどから145億ドルを調達する計画を発 表した。

米メリルリンチとゴールドマン・サックス・グループのアナリストによれ ば、シティの08年1-3月(第1四半期)も恐らく赤字になる見通し。

6日の米株式市場でシティの終値98セント(4.4%)安の21.17ドル。過去1 年間では58%下落している。

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