ECBのトリシェ総裁:インフレ期待抑制が「最優先事項」(2)

欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は 6日、ECBの当局者らは将来の物価上昇への期待を抑制することを政策の焦 点としていると語った。ECBは同日、政策金利を4%で据え置いた。

トリシェ総裁は決定後の記者会見で「中・長期的なインフレ期待をしっか りと抑制することが、政策委員会にとって最優先事項だ」として、「現在の金 融政策はこの達成に役立つ」と述べた。

過去最高圏の原油価格や資金調達コスト上昇、ユーロ高がユーロ圏の成長 を減速させつつある一方で、同地域のインフレ率は3.2%と、1999年のユーロ 導入以来の高水準にある。

トリシェ総裁は「金融市場の混乱によって生じた不透明感は依然高い」も のの、「経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)は健全だ。中期的な物価 安定の維持がECBの第一の使命であることを強調したい」と語った。

トリシェ総裁は、据え置きは全会一致の決定だったと述べた。市場の利下 げ期待は間違っているかとの問いに対しては「現在の先物市場の金利を支持し ない」と答えた。

ECBはこの日、2008年のインフレ率予想を2.9%と、従来の2.5%から上 方修正するとともに、09年にも同中銀が上限とする2%を超えて推移すると予 想した。また、今年と09年の成長率予想をそれぞれ1.7%と1.8%に下方修正 した。昨年12月時点の予想はそれぞれ2%と2.1%。

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