NY連銀総裁:緩和策「当面維持必要か」、金融市場は「重大なリスク」

ニューヨーク連銀のガイトナー総裁は6日、 金融市場の緊張が続き、経済成長を脅かすようであれば、政策金利は当面、低 い水準で維持する必要があるかもしれないと述べた。

ガイトナー総裁はニューヨークの外交評議会で講演し、「金融市場の動揺 とこれに伴う経済成長の下振れリスクが長期化する場合、当面は緩和的な金融 政策を続ける必要があるかも知れない」と語った。

同総裁は金融市場で続いている動揺は経済にとって「極めて重大なリスク だ」と指摘し、連邦公開市場委員会(FOMC)はこれに対処するため、「積 極的に行動できるよう覚悟が必要だ」と述べた。

ガイトナー総裁はまた、過去の金融市場混乱に比べ、インフレファイター としての中央銀行への信認が厚くなったことから、世界的に中央銀行が問題に 対処する手段も広がったと指摘。「金融政策への信認の高まりとこの数十年間 で培った金融面での力強さにより、現環境における試練に対処するために金融 政策に調整をほどこす余地は世界的に広がった」と説明した。

インフレリスク

欧州中央銀行(ECB)は6日、政策金利の据え置きを発表。トリシェ総 裁は記者会見で、金融緩和の機は熟していないと示唆した。

ガイトナー総裁も同様にインフレ加速のリスクを認識しているとし、「イ ンフレの中期的見通しが著しく悪化すれば、FOMCはこのリスクに対処する ため、適切なスピードと力強さをもって行動する」と述べた。

外国経済が米景気減速から受ける影響について同総裁は、過去に比べて影 響を乗り切る環境が整っている一方、外国の政策当局者は影響をまったく免れ るのは不可能だということを認識していると指摘。「外国当局は米経済からの デカップリングに頼ってはいない」と述べた。

同総裁はさらに、米国に対する外国の信頼感が維持される重要性を強調し、 「自国通貨の価値下落に無関心でいられる中央銀行はない」と語った。

ECBのトリシェ総裁の会見で利下げ期待が後退し、外国為替市場ではユ ーロが買われ、対ドルで最高値を更新した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE