米フィデリティ:ブローカーからの贈与で和解金800万ドル-SEC

米証券取引委員会(SEC)の調査によれば、 世界最大の投資信託運用会社、米フィデリティ・インベストメンツのピーター・ リンチ副会長や元トレーダー責任者、スコット・デサノ氏ら13人の従業員が、 複数のブローカーから総額およそ160万ドル(約1億6500万円)相当の贈与を 受けていた。

SECは5日、フィデリティがSECとの和解のため800万ドルを支払うと 発表した。ブローカーからの贈与には、16万ドル相当のマイアミ旅行も含まれ ていた。この旅行で開かれた独身男性向けのパーティでは、女性のエスコートが 接待したほか、薬物のエクスタシーも配られたという。

和解により、SECの3年に及ぶ調査は終了する。フィデリティは、投信の 投資家保護の方針で知られているが、今回の件で評判に傷が付いた格好だ。同社 の従業員は投信の取引をブローカーに回し、最良の条件での取引を行わなかった。 従業員はブローカーから、フットボールのチケットやメキシコへのチャーター便 での旅行といったギフトを受け取ったという。

フィラデルフィアの投信コンサルタント、バートン・グリーンワルド氏はイ ンタビューで、「フィデリティにとっては非常に決まりの悪い出来事となった」 と指摘し、「長年かけて築いた評判に大きな傷を付けてしまった」と述べた。

フィデリティとリンチ副会長は、今回の不正行為に関して肯定も否定もしな かった。関与したブローカーや社名も明らかにしていない。

フィデリティは、同社が株主やファンドに被害を与えたとSECは主張しな かったものの、「不正行為の深刻さは十分認識している」とのコメントを発表し た。また関与した社員を処罰するとともに、不正行為防止のための対策を講じた ことを明らかにした。

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