FRB議長は利下げで「ドル相場を崩壊」に導く-マーク・ファーバー氏

投資家マーク・ファーバー氏は5日、シ カゴでブルームバーグテレビジョンとのインタビューに答え、米連邦準備制度 理事会(FRB)のバーナンキ議長は相次ぐ利下げにより「ドル相場を崩壊」 に導くとの見方を示した。

ファーバー氏は、米金融当局が政策金利であるフェデラルファンド(F F)金利の誘導目標を3%に引き下げたことで、米国株式相場は大きく下げ、 その一方で原油・金相場は上昇したと指摘。同氏は香港を拠点とする投資家で、 ニューズレター「グルーム・ブーム・アンド・ドゥーム・リポート」を発行す る。

同氏は、米国は現在、「借入金で投資する状態から脱却する段階」にあり、 金融機関は貸し出しを減らし、それが経済成長を抑制していると語った。同氏 は、米国のリセッション(景気後退)は2、3カ月前に始まったとみる。

また「米国では、基本的に個人消費を中心に据えた経済政策が採られる が、私の意見としては、それは見当違いだ」とし、「設備投資と資本形成を刺 激することに重点を置いた経済政策を推進すべきだ」と説明した。

現在の利下げサイクルが始まった昨年9月18日以来、米SP500種株価 指数は9.7%安、ドルは対ユーロで9.2%下落、その一方で原油相場は29%余 り上昇し、金は34%高となっている。

インフレ加速で国債相場は「惨事」に

ファーバー氏は、今後追加利下げによってインフレが加速し、10年物、 30年物米国債相場は下落すると予想。国債相場については、「惨事が待ち受 けている」と語った。10年物国債利回りは1月22日に4年ぶり低水準となる

3.44%を付けた。

一方同氏は、砂糖はほかの商品市況に比べ割安だとの見方を示すととも に、新興市場株は米株以上に不安定だと指摘。インドと中国の株式相場につい ては、世界的株安に伴い、3-4割の下落もあり得るとの見方を示した。

ファーバー氏は、1987年の株価暴落(ブラックマンデー)の1週間前に、 米国株からの資金引き揚げを投資家に勧めた。また2001年の段階で金投資を 推奨し、その後金は2倍余りに上昇している。

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