ECB:政策金利、6年ぶり高水準の4%で据え置きか-きょう決定

欧州中央銀行(ECB)は6日の定例政策委 員会で、政策金利を6年ぶり高水準の4%に据え置く公算が大きい。ブルームバ ーグ・ニュースがまとめたエコノミスト54人の調査では、全員が据え置きを予 想した。ユーロ圏経済が金融市場の混乱に対し、米経済よりも優れた回復力を見 せていることから、ECBのトリシェ総裁は景気対策よりインフレ対策を重視す ることが可能となっている。

2008年のユーロ圏経済の成長率は、2年連続で米国を上回る見通しだ。米 国と比べてユーロ圏の消費者が住宅や株への投資を抑え、貯蓄に多くを振り向け ていることから、世界的に信用収縮が広がるなかでも利下げに踏み切らずに済ん でいる。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の欧州担当チーフ エコノミスト、ジャンミシェル・シス氏(ロンドン在勤)は、「倹約は良いこと であり、現在の困難な時期では欧州経済にとって確かにプラスとなっている」と 指摘。「借り入れや信用に対する態度は、米国と欧州では明らかに異なってい る」と説明した。

国際通貨基金(IMF)によれば、08年の米成長率は1.5%と、前年の

2.2%から減速が見込まれる。一方、IMFはユーロ圏経済の08年成長率を

1.6%と予想した。前年は2.6%だった。

またユーロは対ドルで最高値を更新したものの、ドイツの企業は効率の改善 や人件費の削減により業績を伸ばしている。2月のユーロ圏サービス業景気指数 (改定値)は前月から上昇。失業率は93年の同統計導入以来の低水準となった。 ドイツの2月の企業景況感指数は予想外の2カ月連続上昇となった。インフレ率 は3.2%と、ユーロが導入された99年以来、最高の水準となっている。

ECBは政策金利をフランクフルト時間6日午後1時45分(日本時間同9 時45分)に発表する。

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