前英中銀総裁:新たな評価損で金融システムに「一段のショック」の恐れ

エドワード・ジョージ前イングランド銀行総 裁は5日、金融システムは銀行の評価損がもたらす「一段のショック」に対し 脆弱(ぜいじゃく)だとの考えを示した。

ジョージ前総裁はエディンバラで開かれた年金基金協会の会合で講演し、 「流動性危機が終わったと言うのは時期尚早だ」と指摘した。その上で、「昨年 末の決算が発表されるのに伴い、一段のショックに直面する公算が大きい」と 語った。同前総裁は1993-2003年にイングランド銀の総裁を務めた。

イングランド銀行と世界各国の中央銀行は、市場の貸出金利の押し下げに 苦慮している。昨年8月には米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ロ ーンの損失に関する懸念を背景に銀行間貸出金利が急上昇し、英中堅銀行ノー ザン・ロックの取り付け騒ぎにつながった。5日のユーロと英ポンド建て3カ 月物ロンドン銀行間貸出金利(LIBOR)は1月半ば以来の高水準に達した。

ジョージ前総裁は「既に銀行間短期金融市場では新たな逼迫(ひっぱく) が見られている」と述べた。同前総裁は現在も国際決済銀行(BIS)の理事 を務めている。

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