NY原油(5日):過去最高値104ドル台、OPEC据え置きと地政学要因

ニューヨーク原油先物相場は急反発し、過 去最高値の104ドル台で引けた。石油輸出国機構(OPEC)総会で増産の可 能性が示唆されなかったことに加え、米国内の原油在庫の減少、ベネズエラが コロンビア国境に戦車を展開したことで買いが集まった。

ウィーンで開催されたOPEC総会は生産目標の維持で合意。米エネルギ ー省の統計によると、先週の原油在庫は8週ぶりに減少した。ベネズエラはコ ロンビア国境地域に戦車部隊10個大隊を配備したのに加え、海軍と空軍も動 員した。

ドイツ銀行の主任エネルギーエコノミスト、アダム・シーミンスキー氏は、 「ベネズエラがコロンビア国境に軍隊を展開しており、事態がエスカレートす るのではとの懸念が高まっている」と述べた。「1990年に起きたイラクのク ウェート侵攻との共通点が指摘されている。これに追い討ちをかけるかのごと く、原油在庫は300万バレル以上も減少した。本来なら増加すべきところだ」 と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で取引されている原油先物4月限 は前日比5.00ドル(5.02%)上昇し、終値ベースで過去最高値の1バレル=

104.52ドルで終了。一時は取引中の過去最高値の104.64ドルまで買い進ま れた。この1年間では74%値上がりしている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE