ジム・ロジャーズ氏:原油相場はさらに上昇も-ドルには悲観的(2)

米投資家のジム・ロジャーズ氏は5日、原油 相場の見通しや投資戦略について以下の通りコメントした。同氏は、オランダの 銀行ABNアムロ・ホールディングが主催したシンガポールでの会議で発言した。

◎原油相場の見通しについて

「さらに上昇することになると思うが、どの程度かは分からない。中東で戦 争が起これば1バレル=200ドルになるだろう」

◎世界の原油埋蔵量について

「サウジアラビアは1988年以降、同国の埋蔵量が2600億バレルだと言い続 けているが、79年以降同国が生産したのは670億バレルだ。私は地質学者では ないが、何かおかしいことは分かっている。埋蔵量は米国、北海、アジアなどす べての地域で減少している」

◎投資している株式について

「買っているのは中国株、水処理、発電、観光関連だ。中国株は買い増しを 考えている。今週は台湾株を増やした。良い中国株投資の方法は、台湾株を買う ことだ。通貨は人民元、スイス・フラン、そして円を購入している」

◎米国株について

「シティグループとファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)はショート(売り持 ち)にしている。銀行株はさらに下落すると考えている」

◎ドルについて

「ドルに対しては極めて悲観的だ。多くの人が悲観的になっており、そうい う状況では上昇が見込まれるものだが、それが起こっていない」

◎インフレについて

「インフレは悪化するだろう。すべてに関して価格上昇に備える必要があ る」

◎米カリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)などの年金基金による商 品市場への投資について

「カルパースは運用資産の3%を商品市場に投資するとしており、これは良 いスタートだ。もしすべての年金基金が3%を商品に投資したら、相場はどうな るだろうか。急上昇かもしれない」

◎米経済について

「米金融当局はひどい間違いを犯している。リセッション(景気後退)は一 段と深刻化するだろう。米金融当局の間違いは、日本銀行が1990年代に犯した ものと同じだ。日本の当局は当時、全員を救済しようとしていた。何が起こっ たか見てみるとよい。日本の株式相場は当時より65%も下げている。サブプラ イム問題は1、2年後には忘れ去られるだろうが、ほかのローンやクレジットカ ードといった問題が出てくるだろう」

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