欧州住宅市場:07年最悪はアイルランド-英RICSの21カ国調査

英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)に よれば、昨年の欧州住宅市場で最悪だったのはアイルランドだった。平均住宅価 格が4倍になった10年間のブームは、借り入れコストの上昇で終わりを迎えた という。

RICSが毎年実施する欧州21カ国の住宅市場調査によると、アイルラン ドの住宅相場は昨年7%下落。そのほか大きく下げたのはドイツだけで、6%値 下がりした。両国を含む5カ国で住宅価格が下落したという。

調査を実施した英リーディング大学のマイケル・ボール教授は「住宅相場下 落の規模は、前回の1990年代初期の下げにははるかに及ばない公算が大きい」 と指摘している。

ドイツやアイルランドを含むユーロ圏15カ国の金融政策を決める欧州中央 銀行(ECB)は、2007年6月までに8回の利上げを実施。以来、政策金利を 4%で据え置いている。米国のサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅市場 崩壊が昨年後半に世界の信用市場を混乱させたことから、不動産市場では価格が 鈍化あるいは下落している。

今回の調査で住宅価格上昇が最も激しかったのはポーランドで28%値上が りした。調査結果は以下の通り。マイナスが付いた数字は下落率を示す。

国名                   2006年(%)      2007年

アイルランド               12.0           -7.0
ドイツ                     -0.1           -6.0
ギリシャ                   12.2           -0.5
エストニア                 18.0           -0.5
デンマーク                 14.9           -0.5
ポルトガル                 -0.5            0.4
スペイン                    9.0            3.0
オランダ                    5.0            4.0
イタリア                    4.0            4.0
フランス                    7.3            4.0
オーストリア                3.1            5.1
スイス                      4.5            5.3
ハンガリー                  7.0            6.0
フィンランド                7.0            6.0
ベルギー                   11.0            7.0
英国                        9.0            9.0
スウェーデン               11.0           10.0
ノルウェー                 17.0           10.0
アイスランド                9.0           15.0
キプロス                    7.6           15.0
ポーランド                 33.0           28.0
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