丸紅株が続伸、北海ガス田での埋蔵確認報道-メリル証は格上げ(2)

丸紅の株価が、一時前日比44円(5.5%) 高の840円と続伸。同社が権益を保有する北海の天然ガス田で大規模な埋蔵が 確認されたとの報道を受けた。またメリルリンチ日本証券では4日付で、投資 判断を「買い」に格上げしている。午前終値は39円(4.9%)高の835円で、 売買高は2611万株と東証1部の2位。

みずほインベスターズ証券の櫻井宏アナリストは、「この埋蔵確認の報道 が材料となったことは否定できない」とした上で、足元の資源価格の上昇に支 えられ、「厳しい株式相場の中で丸紅だけでなく、大手商社全体の下値の堅さ が目立つ」と解説した。

4月の社長交代も評価ポイントに

また櫻井氏は、勝俣宣夫現社長から朝田照男新社長へのバトンタッチも評 価すべき材料として挙げている。「これまでややセクショナリズムの強かった 丸紅が横断的、全社的に組織が動く形に変化したのは勝俣社長の功績」と、同 氏は解説。地固めが達成されたところで、「実行力に富む朝田新社長へバトン が渡されたことは大きな材料の1つだ。こういった事業の軸になる部分も評価 したい」(同氏)という。

4月1日付で勝俣社長が会長に就任、朝田照男現専務が新社長となる。

5日付の日本経済新聞朝刊は、丸紅とカナダ大手石油開発タリスマンが、 英領北海の鉱区で大規模な天然ガスとコンデンセート(随伴原油)の埋蔵を確 認したと報じた。埋蔵量は、北海全体の確認埋蔵量の約1%に相当する過去最 高の1億バレル規模に達する可能性があると伝えている。両社は4年以内に商 業生産を開始する予定だという。

一方、メリル日本証では4日付で、丸紅株の投資判断を従来の「中立」か ら「買い」に引き上げ、目標株価を1000円に設定した。

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