中国:インフレの抑制と景気過熱の予防が必要-温首相が政府活動報告

中国の温家宝首相は5日、今年の主な経済運 営の課題は、加速するインフレを抑制し、景気過熱を防ぐことだと指摘した。

温首相は、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)第11期第1回会議の 政府活動報告で「インフレの制御が一段と困難になっている」と指摘。「金融統 制を強化する必要がある。マネーサプライ(通貨供給量)と貸し出しの過度の 伸びを抑えるべきだ」との考えを示した。

5年間の任期満了後に続投を目指す温首相にとって、経済面で最大の課題 はインフレの高進。1月のインフレ率は11年ぶりの高水準を記録した。首相に よると、中国政府は今年のインフレ率を4.8%と、2007年と同水準に抑えたい 考えだ。

リーマン・ブラザーズの孫明春氏(香港在勤)は「政策当局は、過熱リス クと、輸出や雇用の悪化につながりかねない外需の鈍化リスクの板挟み状態に なっている」と指摘。「今年は財政政策が経済運営においてより重要な役割を果 たすかもしれない」と語った。

温首相は、今年の目標成長率を昨年と同じ8%に設定。過去10年間(7- 8%)とも同じ水準になった。07年の実績は11.4%と、13年ぶりの高成長だっ た。

中国人民銀行は昨年12月、金融政策の方針を従来の「緩やかな引き締め」 から「引き締め」に変更したと発表。温首相は5日、この方針をあらためて強 調した。

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