JT:中国に品質管理組織新設、ギョーザ事件-生産の全面撤退否定

輸入していた中国製冷凍ギョーザで農薬混入によ る中毒事件が発生したJTは4日、1日付で同国内に品質管理業務の組織を新設した と発表した。同社は現時点では農薬混入の原因特定には至っていないものの、中国、 日本の両国内での品質検査センターの新設・充実を図るなど、食の安全管理体制を一 層、強化するとしている。

JTは1月30日、子会社が中国から輸入・販売している冷凍ギョーザから農薬に 使われる有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が検出されたと発表。同製品を含め、委 託生産先の天洋工場から輸入していた冷凍食品の自主回収に踏み切った。4日の発表 によれば、23品の44万7373袋を回収済みで、うち「ひとくち餃子」は10万9786袋 だった。

事件の経過報告と安全対策強化で木村宏社長は都内で記者会見し、中国での生産 の全面撤退はないと言明した。

このギョーザ中毒事件の影響でJTは、予定していた日清食品との冷凍食品事業 の統合解消を余儀なくされた。JT株は07年3月に付けた昨年来安値水準で低迷して いる。

また、複数の外部専門家を顧問として招へいし、定期的に安全管理体制に関する 評価、助言を仰ぐとしている。天洋工場以外の海外からの輸入品についても順次、農 薬の検査を行っているという。

JTの株価終値は、前日比8000円(1.5%)安の51万8000円。